26.6 C
Tokyo
2025年07月15日火曜日
ホームトレンド「高さ9メートルの津波級」米・テキサス洪水、死者110人に...4日目の捜索継続も行方不明者173人超

「高さ9メートルの津波級」米・テキサス洪水、死者110人に…4日目の捜索継続も行方不明者173人超

引用:Newsis
引用:Newsis

子どもの死者も30人…惨事から4日目の捜索作業が継続

事故時の避難指示伝達失敗を指摘…「警報システムを点検する」

米テキサス州中部で発生した豪雨と洪水による死者が110人に達したことが明らかになった。

テキサス州当局が把握している行方不明者は170人を超えており、被害規模はさらに拡大する見通しとのこと。

8日(現地時間)、米CNNやNBCなどの報道によると、今月4日にテキサス州中部カー郡を襲った集中豪雨と洪水から4日目となるこの日までに、110人の死亡が確認されたという。

特に被害が大きかったのは、キリスト教系団体が運営する女子向け夏季キャンプで、約100年の歴史を持つ「キャンプ・ミスティック」に参加していた子ども27人が急流に流され死亡した。他の小規模キャンプでも死亡者が出ており、犠牲となった子どもはあわせて30人にのぼるという。

さらに、グレッグ・アボット・テキサス州知事は、現在、カー郡での行方不明者は161人に達し、他の地域で報告されている12人も合わせると、行方不明者は計173人に上ると明らかにした。

この中には、「キャンプ・ミスティック」に参加していた子ども5人とキャンプカウンセラー1人も含まれているという。

また、洪水発生時に一部住民に警報が届かなかったとの指摘に対し、アボット知事は「今後2週間以内に州議会でこの問題に取り組む」と述べ、「今後の致命的な洪水を未然に防ぐため、警報システムを含め今回の事態を総点検する」と表明した。

さらに、テキサス州政府も今回の洪水が深刻な被害をもたらす可能性は認識していたが、「これほどの規模になるとは誰も予想できなかった」とし、「あの濁流は、高さ30フィート(約9.1メートル)の『津波の壁』のようだった」と述べた。

米国の独立記念日の連休初日だった4日、カー郡でサンアントニオ方面に流れるグアダルーペ川周辺では猛烈な豪雨に見舞われ、川の水位が1時間足らずで8メートル以上上昇し、大規模な洪水が発生したという。

当時、川の上流には多くのキャンピングカー(RV)が停泊していたと伝えられているが、これらの車両の正確な記録が残っておらず、洪水で流された車両や人数の把握が難航していると、現地メディアは伝えている。

現地では、前日までの雨と悪天候により捜索活動が難航していたが、8日から天候が回復し、本格的な捜索が再開された。州当局の捜索チームに加え、各地から集まった数百人のボランティアも、流木やがれき、土砂などを撤去しながら捜索活動を支援しているという。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

モバイルバージョンを終了