言葉を話せないペットも、喜びや悲しみ、孤独感など、人間と同じように感情を抱くことができると言われている。
家で飼っている犬や猫が以前と比べて元気がなかったり、一人になりたがる時間が増えているようであれば、それは気のせいではないかもしれない。
今回は、ペットのうつ病について考えてみよう。

動物にも感情がある
科学的にも実証されている事実だが、犬や猫などのペットは、人間と同じように多様な感情を感じ、それを表現することができる。
特に、犬は飼い主の表情や声のトーンから感情を読み取り、猫は微妙な環境の変化にも敏感に反応することがある。
ペットがうつ状態になる理由
動物がうつ病に陥る理由は、意外にも多岐にわたる。

⊙飼い主の不在: 仕事や外泊、入院などで突然飼い主と離れ離れになる場合
⊙環境の変化: 引っ越しや家族構成の変化(人間または動物)、騒音など
⊙単調な日常: 刺激のない繰り返しの毎日、散歩・遊び不足の場合
⊙身体的な病気: 痛みを表現できずに無気力になってしまう場合
⊙トラウマ体験: 捨てられたり虐待されたりした過去のトラウマがある場合
ペットがこのような様子を見せたら、うつ病を疑ってみよう
ペットのうつ病は、次のような行動として現れることがある。

⊙今まで好きだった散歩や遊びに興味を示さなくなる
⊙食事量が減る、または逆に過食になる
⊙一日中寝ている
⊙ぼんやりとして壁を見つめたり、一点を凝視したりする
⊙以前よりも頻繁に吠えたり鳴いたりする
⊙自傷行為(足を舐める、尻尾を噛むなど)
⊙飼い主に過度に付きまとう、あるいは逆に避ける
ペットのうつ病が疑われる場合、このようにサポートしよう
動物のうつ病は、放置すると徐々に悪化する可能性がある。ペットがうつ病にかかっていると思われる場合、次のような方法で助けることができる。
✅ 規則正しい生活リズムを維持する
食事・散歩・遊びは決まった時間に設ける。
✅ 刺激的な活動を提供する
おやつ探しやトンネル遊びなどで退屈させないようにする。
✅ 十分なスキンシップと関心を与える
ペットにとっては、飼い主がそばにいるだけで大きな慰めになることがある。
✅ 専門家に相談する
症状が深刻な場合は獣医師に相談し、行動療法や薬物療法も検討する。
人間のように「憂鬱だ」と言葉で表現できないからこそ、私たち人間がより細やかにペットのサインを読み取る必要がある。ペットの行動が普段と違うと感じたら、それは「問題行動」ではなく、「助けを求める」心のサインかもしれない。細心の注意を払って観察することが大切だということを心に留めて、愛情と思いやりを持ってペットを見守っていこう🤗💞
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