
アイルランドのスポーツスターががんを装ってファンから金銭を騙し取り、鼻に携帯電話の充電器を挿した画像をアップロードして話題となっている。
イギリスのBBCなどによると、アイルランドの伝説的なハーリング選手だったD.J.キャリー被告は7月2日(現地時間)、がんを装って金銭を詐取するなど10件の詐欺容疑を認めた。ハーリングはホッケーに似たアイルランドの伝統スポーツである。
起訴内容によると、キャリー被告は2014年から2022年までがんの治療費が必要だと偽り、数十人から金銭を騙し取ったという。ただし、キャリー被告は弁護士を通じて、がん治療は事実ではないものの、昨年心臓手術を受けるなど健康状態が非常に悪いことは事実だと主張している。
彼は数千人に、鼻にiPhoneの充電ケーブルを差し込んだ画像を送ったとされる。この画像はSNS上で一種の「ミーム(はやりの文章や画像)」として拡散した。
キャリー被告は1990年代から2000年代初頭にかけてキルケニーのハーリングチームで活躍し、オールアイルランド、レンスター、ナショナルハーリングリーグなど数々のタイトルを獲得した伝説的な選手である。
引退後の事業が相次いで失敗し、2011年にキャリー被告は730万ポンド(約14億3,906万円)の借金を抱えることになった。2023年には億万長者の実業家のデニス・オブライエンさんや元ハーリング選手のトニー・グリフィンさんらに対する詐欺容疑で裁判所に出頭した。
当初、彼は10月29日に詐欺容疑で裁判を受ける予定だったが、罪を認めたため裁判は開かれないこととなった。予定通り裁判が進行していれば、28人が証人として出廷するはずだった。現在、彼は保釈金を支払い釈放されている。
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