
台湾で、アニメキャラクターをモチーフにした地下鉄の交通系ICカードが使用される様子がSNSで注目を集めている。現地ではごく日常的な光景だが、海外のネットユーザーにとってはまるで「新世界」のように映り、驚きと関心を呼んでいる。
14日、SNSや海外メディアの報道によると、人気アニメ『呪術廻戦』に登場するキャラクター「両面宿儺(りょうめんすくな)」の「指」を模した交通系ICカードがインスタグラムに投稿され、大きな話題となった。投稿された動画は4万6,000件以上の「いいね」を獲得している。
動画の投稿者は、「台湾は世界で唯一、プラスチック製の一般的なカードではなく、アニメをテーマにしたICカードが普通に使われている場所」と紹介した。中でも、「宿儺の指の形をしたパスは、まるでアニメから飛び出してきたようなリアルなパッケージが印象的だった」と語った。
動画には、その「指型パス」を自動改札機にタッチし、改札を通過して地下鉄のホームへ向かう様子が映されている。
投稿者はさらに、「こうしたパスは台湾のすべてのコンビニで購入でき、地下鉄やバスだけでなく、コンビニでの買い物やコインロッカーの利用にも使える」と説明した。実際にコンビニ店内へ入り、様々なアニメテーマのパスが陳列されている棚の様子を紹介している。
台湾では以前から、非接触式の交通系ICカード「悠遊カード(Easy Card)」が導入されており、地下鉄やバスなどの公共交通機関だけでなく、コンビニや飲食店でも利用が可能だ。その後、一般的なカード型にとどまらず、多様なキャラクターやアイテムを模した形状のイージーカードが登場し、コレクターアイテムとしても人気を集めている。
その一例として、人気アニメ『美少女戦士セーラームーン』に登場する変身アイテム「ムーンスティック」を再現したICカードが挙げられる。2022年に発売されたこの商品は、約18cmのサイズで、1,799台湾ドル(約9,070円)で販売された。
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