メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

【バナナに9億円】フランス美術館でまた食べられた…あの現代アートをめぐる皮肉な事件

竹内智子 アクセス  

9億円相当のバナナ作品、観覧客が「一口」かじる

フランス・パリの有名美術館で、観覧客の一人が「誤って」約9億円相当の芸術作品を食べてしまうという事件が発生した。

現地時間18日、フランス24などの現地メディアは「先週、ポンピドゥー・センター・メスを訪れた観覧客が、作家マウリツィオ・カテラン氏の物議を醸す作品をかじろうとしたが、警備員の迅速な対応により阻止された」と報じた。

引用:GettyimagesKorea
引用:GettyimagesKorea

問題の作品は、イタリア出身の現代美術家マウリツィオ・カテラン氏の『コメディアン』で、単にバナナを幅広のテープで壁に貼り付けただけのインスタレーション作品だ。

この作品は、日常的で消費可能なオブジェを通じて「芸術の永続性」という概念に対し、挑戦的かつ風刺的なメッセージを投げかけている。カテラン氏は自身の作品について「バナナは国際貿易の象徴であり、ユーモアや非合理性の象徴だ」と説明している。

特にこのバナナ作品は、昨年米ニューヨークで開催されたサザビーズのオークションで620万ドル(約9億1,881万169円)という法外な価格で落札され、現代美術界に大きな波紋を呼んだ。

繰り返される「バナナを食べる」パフォーマンスと芸術界の反応

先週末にポンピドゥー・センターを訪れた観覧客は、展示観覧中に空腹を感じ、壁に貼られていたバナナを手に取って一口かじったが、これを目撃した警備員がすぐさま駆け寄り制止した。

美術館側が迅速に対応し、わずか数分で新しいバナナを用意して作品を元の状態に戻した。

これを受けてカテラン氏は「観覧客がバナナの皮とテープまで食べなかったことが残念だ」と、意外な反応を示した。

実は、この作品は過去にも何度か「食べるパフォーマンス」の対象となっている。2019年に開催されたアート・バーゼル・マイアミ・ビーチでは、とあるパフォーマンスアーティストが観覧客の前でバナナを取って食べ、2023年のソウルにあるリウム美術館で展示した際も、ソウル大学の学生がバナナを食べてしまうという出来事があった。

いずれの場合も、バナナは新しいものに交換され、作家と美術館側は特に問題視しなかった。

さらに驚くべき点は、中国出身の起業家ジャスティン・サン氏が昨年、ニューヨークで開催されたサザビーズのオークションで620万ドル(約9億1,881万169円)でこの作品を落札した後、世界中のメディアの前でバナナを食べるパフォーマンスを行ったことだ。

現代美術の価値と資本をめぐる論争

この作品は、普通のバナナを普通のテープで壁に貼り付けただけのもので、一見すると日常的なオブジェと大差がない。

バナナは時間が経つと自然に腐ってしまうため、カテラン氏の指示に従って定期的に交換される。

引用:リウム美術館
引用:リウム美術館

このように、安価なバナナが数億円単位の芸術品として取引されることで、芸術界では芸術の本質や価値、資本、消費文化に関する議論が絶えない。「単にバナナを壁に貼り付けるだけで芸術になるのか」という根本的な疑問も依然として存在している。

ニューヨーク・ポストは「2019年当時、『コメディアン』のオークション価格はわずか12万ドル(約1,777万1,375円)だったが、現在は数百億ドルに達している」とし、「これは芸術市場の物価が急騰し、芸術界が狂気に陥っている証拠だ」と批判した。

なお、2024年に開催されたサザビーズのオークションにカテラン氏が出品した『コメディアン』のバナナは、ニューヨーク・マンハッタンの八百屋で約53円という安価な価格で購入されたものだった。この作品を購入した人は、バナナやダクトテープ、バナナ交換ガイド、そして真贋証明書を一式で受け取ることになる。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[おもしろ] ランキング

  • 「なぜ人はあくびをするのか?」眠いからじゃない!最新研究が暴いた“あくび”の意外な正体
  • 「サム・スン」はもういない――アップルで“サム・スン”として働いた男
  • 金正恩そっくり男、“命懸けのパロディ”で独裁を挑発! 中国系活動家の素顔
  • AIが導く“当たる数字” 世界各地で当選報告が相次ぎ「本当に偶然なのか」と話題に
  • 和式トイレ“手派 vs 足派”論争勃発! TOTO「正解は“手”です」
  • 別れた恋人の名前タトゥー、まさかの“Ryanair”に改造! 英国女性の発想が天才的すぎる

こんな記事も読まれています

  • ランボルギーニ「マニフェスト」が描く“美学の挑戦”…電動化の時代に響くデザイン哲学の鼓動
  • 【オーナー専用】ランボルギーニ「THE LOUNGE TOKYO」公開…六本木裏通りに潜む“秘密の聖域”
  • 【新型】スバルBRZ 2026年型登場 …「ピュアスポーツの原点」を現代に蘇らせる
  • 「アウディ×バイエルン」23年の絆が走り出す…RS e-tron GTが導く“電動の未来と情熱の共鳴”
  • 「テスラ、完全自動運転の野望崩壊」…自動運転ゼロの“サイバーキャブ”、価格戦略と安全規制の狭間で揺れる!
  • “偽軍人”に化けた配達員、女性医師に暴行!SNSで巧妙に接近か
  • 「110年前の悲劇が蘇る」…タイタニック一等席の名簿がオークションに登場!
  • 「北朝鮮は絶対崩れないのか?」極秘情報と脱北者証言からわかる“クーデター不可能”の現実

こんな記事も読まれています

  • ランボルギーニ「マニフェスト」が描く“美学の挑戦”…電動化の時代に響くデザイン哲学の鼓動
  • 【オーナー専用】ランボルギーニ「THE LOUNGE TOKYO」公開…六本木裏通りに潜む“秘密の聖域”
  • 【新型】スバルBRZ 2026年型登場 …「ピュアスポーツの原点」を現代に蘇らせる
  • 「アウディ×バイエルン」23年の絆が走り出す…RS e-tron GTが導く“電動の未来と情熱の共鳴”
  • 「テスラ、完全自動運転の野望崩壊」…自動運転ゼロの“サイバーキャブ”、価格戦略と安全規制の狭間で揺れる!
  • “偽軍人”に化けた配達員、女性医師に暴行!SNSで巧妙に接近か
  • 「110年前の悲劇が蘇る」…タイタニック一等席の名簿がオークションに登場!
  • 「北朝鮮は絶対崩れないのか?」極秘情報と脱北者証言からわかる“クーデター不可能”の現実

おすすめニュース

  • 1
    「政治的ショーか、外交戦略か?」トランプ大統領、金正恩との再会に固執する“本当の狙い”は?

    ニュース 

  • 2
    「核実験再開を命じる!」トランプ氏、ロシアの“核誇示”に反発

    ニュース 

  • 3
    【トランプ金冠】 韓国の贈り物に米国爆笑 …「王様気取り」と皮肉殺到

    ニュース 

  • 4
    「関税政策にノー!」米上院、トランプ関税“停止案”可決も...実効性ほぼゼロの“象徴的勝利”か

    ニュース 

  • 5
    「AirPods Pro 3から変な音がするんだけど…」

    IT・テック 

話題

  • 1
    【戦争の序章か】“ロシアの脅威”に震えるEU、ドイツを中心に“戦時鉄道網”再建へ!

    ニュース 

  • 2
    李在明氏「高市首相、私の夢をすべて実現した」会場爆笑…その“3つの夢”とは?

    ニュース 

  • 3
    【米中休戦】 トランプ譲歩で中国が優位に…構造問題は未解決のまま

    ニュース 

  • 4
    【核の時代、再び】ロシア・米国・中国が“同時核実験”競争!止まらぬ“核の連鎖反応”

    ニュース 

  • 5
    「韓国、イスラエル爆撃機に部品供給」…‟ガザ虐殺支援”と国連が指摘

    ニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]