
米国のアパートで30代の男性が幼い甥を3階のゴミ投入口に投げ込む事件が発生し、衝撃が走っています。
22日(現地時間)、ニューヨークポスト紙によると、同日午後3時15分頃、ニューヨーク州スタテンアイランドのアパートで39歳の男性が生後1年の甥をアパート内のゴミ投入口から3階下に投げ落とす事件が発生しました。
事件当時、子どもの父親はトイレにおり、戻った時にはすでに子どもの姿が消えていたという。父親が子どもの居場所を尋ねたところ、男性は「ゴミ箱に入れた」と答えたということです。
その後、両親は1階のゴミ収集場所で子どもの泣き声を確認し、投入口のドアを強引に開けて子どもを救出しました。
子どもは病院に搬送され、頭や顔、体に擦り傷を負いましたが、命に別状はないと伝えられています。子どもの父親は警察に対し、「兄がこんな行動をとるのを見たことがない」と証言したと報じられました。
地元警察は、この男性が自閉スペクトラム症の可能性があると見て、心理評価のため病院に入院させました。スタテンアイランド地方検察庁は事件の詳細を把握した上で、刑事訴追を行うか決定する予定です。
自閉スペクトラム症は、他者との社会的および情緒的な相互作用能力が低下する神経発達障害です。米国精神医学会が2013年に発表した精神疾患の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)において正式な診断名として定義され、広く使用されています。
自閉スペクトラム症の診断基準には、▲社会的・情緒的な相互性の欠如 ▲非言語的コミュニケーション能力の欠如 ▲反復的な言動 ▲変化への極度の抵抗 ▲異常な興味などが含まれます。
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