交際相手を支配し森に誘い殺害…SNSに「愛してる」と投稿も

中国の俳優チャン・イーヤン(張芸洋)が、交際中だった16歳の少女を殺害した罪で死刑判決を受け、2024年12月18日に死刑が執行された。芸能人として初めて死刑が執行された前代未聞の事件とされる。国内外に大きな衝撃を与えている。
陝西省咸陽市(シャンシーショウ・カンヨウシ)の中級人民法院によると、チャン被告は2022年2月、当時交際していた未成年の恋人に別れを告げられたことに激怒し、森へ誘い出してナイフで複数回刺殺。出血多量と窒息により死亡させた。
捜査資料によれば、当時30歳だったチャン被告は2021年から被害者と交際を始めたが、自傷行為や自殺をほのめかすなどして精神的に支配する「情緒的コントロール(PUA)」を続けていた。
事件当日、チャン被告はSNSに「これからどうなっても彼女を愛し続ける」と投稿。犯行後は証拠隠滅のため衣服や凶器を洗浄・廃棄し、ホテルで自殺を図ったが通報により拘束された。
法院は「動機は悪質で、手口は極めて残虐。反省の様子も全く見られない」として、2024年12月18日に死刑を宣告。その日のうちに刑が執行された。控訴も退けられている。
映画やドラマに端役として出演しつつ、2019年には新人賞を受賞して注目を集めていた。また歌手としても活動し、「中国楽団スター公益」の愛の大使に任命された経歴もある。
今回の事件を受け、ネット上では「出演作の公開も制限すべきだ」との声も上がっており、芸能界への影響が広がっている。
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