
コロンビア陸軍所属の軍用犬が、爆発物探知任務中に足を失いながらも数百人の命を救ったことが話題になっている。
ニューシスは、7月15日(現地時間)アメリカのメディアの「ピープル」によると、軍用犬「サンソン」がコロンビア北西部アンティオキア地域で兵士らと共に民間通路を捜索中、反政府組織・民族解放軍(ELN)が仕掛けたとみられる爆発装置を発見した直後に爆発が起き、足に重傷を負ったということを伝えた。負傷にもかかわらず、サンソンは這いつくばりながら調教師の兵士の元へ向かい、命懸けで異常を伝えた。
現場にいた兵士たちはサンソンの負傷部位を包帯で応急処置し、近隣の獣医施設に搬送した。その後、負傷した足の切断する手術を受け、これにより軍務を続けることができなくなった。
コロンビア陸軍は公式SNSを通じ、「サンソンの勇敢な行動により、近くにいた36人の兵士と数百人の民間人の命が救われた」とし、「彼の本能的な警戒心と日頃の訓練が、より大きな悲劇を防いだ」と伝えた。
さらに「サンソンは軍を去ることになったが、彼の残した勇敢な行動は全ての兵士と民間人の心に長く刻まれるだろう」とし、「彼は勇気と忠誠心、犠牲の象徴であり、『四本足の英雄』だ」と称えた。
なお、ELNは約6,000人の武装メンバーで構成されるコロンビア国内の反政府武装組織で、アメリカ国務省が指定するテロ組織でもある。最近、コロンビア政府とELNの和平交渉が中断され、暴力事態が続いているとされる。
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