
米経済専門誌フォーチュンは現地時間30日、グーグルの従業員がハイキング中に死亡した事件に際し、業務外の事故にもかかわらず、同社が遺族に大幅な福利厚生を提供する見込みだと報じた。
ニューシスの報道によれば、19日、グーグルのソフトウェアエンジニアだったアンジェラ・リンさんがヨセミテ国立公園でハイキング中、突然上から落下してきた枝がぶつかり死亡したという。
事故直後、同行していた恋人が血を流して倒れていたアンジェラさんを見つけ、すぐに救急隊を呼んだという。到着した救急隊は心肺蘇生を試みたが、枝の衝撃により即死していたことが確認された。
この事故は米地域メディアのサンフランシスコ・ゲート(SFGate)が第一報を報じた。
アンジェラさんの死亡が判明した後、グーグルは哀悼の意を表明。
フォーチュンは、この件に関連してフォーブスの2012年の記事を引用している。
フォーブスによれば、グーグルは従業員が死亡した場合、その配偶者に対し10年間にわたり故人の給与の半額を支給するという。この制度は勤続年数にかかわらず、すべての社員に適用されるとされている。アンジェラは過去6年間、セールスフォースとグーグルを経て、サンフランシスコ地域でエンジニアとして勤務していたと伝えられている。
また、フォーブスは当時、グーグルが死亡した従業員の配偶者に株式も提供し、子供が19歳になるまで毎月1,000ドル(約14万8,043円)を支援すると報じていた。
フォーチュンによると、グーグルは2012年のビジネス・インサイダーとのインタビューで、同性カップルにも同様の福利厚生が提供されることを明らかにしていた。
ただし、今回のアンジェラさんの件について、適用される具体的な支援内容は明らかにされていない。
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