猛暑の中、子供を放置した20代の母親、彼氏に会うため3日間家を留守
先月末、猛暑が続く中、京畿道(キョンギド)楊州(ヤンジュ)市のアパートで痛ましい事件が発生した。
2歳の男児が3日間も一人きりにされた末に発見された。母親は「恋人に会うためだった」と説明している。
3日、京畿(キョンギ)北部警察庁は児童福祉法違反(遺棄・放任)の容疑で、20代女のA容疑者を書類送検し、捜査を進めていると明らかにした。

警察と消防当局によると、先月29日午後、楊州市徳渓洞(トッケドン)のアパートに「子供が一人でいるようだ」という住民からの通報があった。
現場に急行した消防隊員たちは子供が家に一人取り残されているを確認したが、施錠された玄関ドアを開けることができず、はしご車で窓から侵入せざるを得なかった。
劣悪な環境に取り残された幼児
消防隊員が目にした室内は悲惨な状況であった。2歳の男児はベッドに横たわっており、部屋中はゴミで溢れていた。
当時、楊州市の日中最高気温が35度に達する猛暑の中、室内では扇風機だけが作動していた。
警察は連絡を受けた後、帰宅した母親A容疑者を緊急逮捕し、直ちに児童を保護した。
A容疑者は先月27日から約3日間、子供を一人にして外出していたことが判明した。警察の取り調べで、A容疑者は「彼氏に会うために外出した」と供述したという。
食べ物は子どもの手の届く場所に置かれていたが、食事の介助やおむつの交換など、最低限の養育行為は一切なされていなかった。
発見時、男児は十分な食事が取れておらず健康状態は良くなかったが、幸いにも命に別状はないという。
現在、男児はA容疑者のもとを離れ、親族に一時的に預けられている。

A容疑者は夫と離婚後、一人で子育てをしていたとされる。
警察はA容疑者の犯行が悪質であると判断し逮捕状を請求したが、検察に却下され、現在は釈放して拘置しないまま捜査が進められている。
警察関係者は「A容疑者から詳しい事情を聴取する方針」と述べた。
なお、児童の放置は健康や安全、発達に深刻な影響を与える行為であり、児童福祉法第71条により5年以下の懲役または5000万ウォン(約534万円)の罰則が科される可能性がある。
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