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「名門大を蹴って職業大へ」中国高考で異変!就職難がエリート層の進路を変える

織田昌大 アクセス  

中国の大学入学試験「高考(ガオカオ)」の結果が発表され、複数の職業技術大学の合格ラインが名門大学を上回ったことが分かった。研究重視の名門校よりも、実務教育を強みに持つ職業技術大学への進学が、深刻化する就職難の中で安定した就職を得るための現実的な選択肢として注目を集めている。

職業技術大学は、職業教育を軸に学士号を授与する4年制大学で、2019年から本格的に導入された。従来の専門学校の枠を超え、理論と実務を兼ね備えた高度人材の育成を目的としており、近年は人工知能(AI)、半導体、バイオなど戦略産業分野の専攻を新設する動きが広がっている。

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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中国経済メディア『第一財経』によると、深圳職業技術大学では今年、合格者のうち10人が高考で600点以上(満点750点)を獲得した。募集人数を前年の2倍以上に増やしたにもかかわらず競争は激化し、合格ラインは上昇。同じ深圳の深圳信息職業技術学院でも最高得点が600点に達し、一部の名門大学を超える水準となった。浙江省の金華職業技術学院では、最高得点が省史上最高の621点に達し、600点超の合格者は前年より17%増加したという。

高得点層が職業技術大学に流れる背景には、学歴インフレと雇用環境の悪化がある。名門大卒の肩書きが必ずしも採用市場で優位に働かなくなり、「大学ブランド」よりも就職の確実性を重視する傾向が強まっている。無錫職業技術学院の2024年卒業生の就職率は97%、寧波職業技術学院の専攻関連就職率は88%に達する。

一部では、就職に失敗した大学卒業者が職業技術大学に再入学し、企業と連携した実務研修を経て再就職を目指すケースも増えている。広州公共事業技師学院は学士卒向けの技術者課程を新設し、1年間の学内授業と1年間の企業派遣研修を行い、修了後は正式入社につなげる仕組みを整えた。浙江省政府も未就職大卒者向けのコース運営を支援しており、鄭州鉄道職業技術大学などが既に同様の取り組みを続けている。

産業界は実務経験豊富な人材を求めており、大学にも産業ニーズに沿ったカリキュラム改革が求められている。第一財経は、職業技術大学の人気急上昇は、大学が経済発展に歩調を合わせ、専攻体系を最適化し、社会の需要に合わない学科を適切に調整する必要性を示すものだと指摘している。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

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