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惑星系誕生の“タイムゼロ”を初観測 万物が始まる希少な瞬間に息をのむ

望月博樹 アクセス  

惑星系誕生の瞬間を初観測 「太陽系に酷似」

引用:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)/M. McClure et al.
引用:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)/M. McClure et al.

科学者らが、遠方の若い恒星の周囲で地球型の岩石惑星が誕生する瞬間を初めて観測することに成功した。太陽系における惑星形成過程と類似しているとの分析もあり、惑星系がどのような条件・初期プロセスを経て誕生するのかを解明する手がかりになると期待される。

オランダ・ライデン大学のメリッサ・マクルーア教授率いる研究チームは、チリのアタカマ大型ミリ波・サブミリ波干渉計(ALMA)と米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を活用し、惑星系が形成され始める瞬間の観測に成功。その成果を16日(現地時間)、国際学術誌『ネイチャー』に発表した。

定説によれば、地球や火星などの岩石型惑星や小惑星は、若い太陽から放出された高温ガスが冷却・凝縮した岩石物質と、宇宙空間に漂う星間物質が混ざり合って形成されたとされる。しかし、これまでその現象が直接観測された例はなく、太陽系初期の形成過程には不明な点が多かった。

引用:ESO/L. Calcada/ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)/M. McClure et al.

引用:ESO/L. Calcada/ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)/M. McClure et al.

研究チームは、地球から約1,300光年離れたオリオンB分子雲にある若い恒星「HOPS-315」の周囲で、蝶のように広がる二酸化炭素や一酸化ケイ素(SiO)などのガス流(ジェット)を観測した。

HOPS-315は地球からの視線方向と恒星外層の隙間が一致しており、そのため中心部にある円盤状のガス流を詳細に捉えることができたという。

その結果、恒星から2.2天文単位(AU、1AUは太陽と地球の平均距離=約1億5,000万km)以内で、ケイ素・酸素・金属元素からなる結晶質ケイ酸塩を検出。これは高温ガスが凝縮し固体化、惑星形成が始まる瞬間、いわば「タイムゼロ(time zero)」を捉えたものである。ケイ酸塩鉱物は地球地殻の90%以上を構成する主要成分だ。

HOPS-315で進行している惑星系形成のプロセスは、太陽系での形成条件とよく似ており、今回の成果は惑星系誕生に必要な物理的・化学的条件を解明する上で重要な手がかりになると期待されている。

望月博樹
CP-2023-0364@fastviewkorea.com

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