公園などの公共施設で集団ランニングを楽しむ「グループランナー」に関する苦情が、韓国の地方自治体に次々と寄せられている。
最近、韓国の京畿道水原市のある公園で撮影されたランニングクルーの迷惑行為がネット上に公開され、物議を醸している。

8月12日、韓国のあるオンラインコミュニティに「光教湖公園ランニングクルーのマナー違反、ベンチ占拠」と題された告発投稿が掲載された。
投稿者のAさんは、週末の8月10日に光教湖公園で撮影した写真を共有し、不快感を訴えた。
Aさんによると、グループランナーと見られるひとたちが来園者が座るはずのベンチの上に各種荷物やクーラーボックスをぎっしり置き、占拠していたという。さらに、その背後には当該クルーの横断幕が掲げられ、クーラーボックスや飲料、紙コップなどがベンチ全体を覆い尽くし、一般の来園者が座るスペースすら確保できなかったと説明している。
公共の場での配慮とマナーの欠如が指摘される
Aさんが投稿した写真には、ベンチの上にクーラーボックスや発泡スチロール容器、飲料、紙コップが所狭しと並べられている様子が映し出されていた。子供さえ座れないほどベンチ全体が占拠され、公園を訪れた一般市民が著しい不便を強いられたことは容易に想像できる。
Aさんは「国内でもかなり規模の大きいランニングクラブのようだが、こうした行為がどれほどマナー違反であるか自覚しているのだろうか」と疑問を呈し、「全国各地で活動するランニングクラブなら、内部で『マナーあるランニング文化』を必ず促してほしい」と要望した。また「公共の場は皆のものであり、他者への思いやりという小さな心遣いの積み重ねが健全なランニング文化を築く」と強調した。
この投稿を目にしたネットユーザーたちは、類似の体験談を共有し、共感の意を示した。
あるネットユーザーは「夜道を歩いていると、後ろから複数人が苛立った声で「どいて、どいて」と叫んでくる。振り返ると、集団で走る人々の群れがあり、散歩中の子供が驚き、ベビーカーを押す人や高齢者が慌てて避けようとして転びそうになった」と、不快な経験を語った。
今回の事件をきっかけに、公共の場でのグループランナーの活動に関する社会的認識とマナーについての議論がさらに活発化することが予想される。
健全なランニング文化の定着には、ランナーの自主的な努力とともに、他の市民への配慮を示す成熟した市民意識が不可欠であるとの声が高まっている。

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