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2025年08月18日月曜日
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子供の罪に親を巻き込むのか、米自治体が懲役刑を含む保護者処罰条例を施行

引用:ニューヨーク・ポスト
引用:ニューヨーク・ポスト

米国の自治体で、未成年の子どもによる度重なる違法行為に対し、その親が懲役刑に処される可能性のある条例が可決された。

CBSニュースなど現地メディアの報道によると、ニュー・ジャージー州カムデン郡グロスター・タウンシップ議会は先月28日、子どもの違法行為を防げなかった保護者に法的責任を問う条例を可決したという。

この条例には、△重罪、重大な軽罪、軽罪またはその他の犯罪△刑法または地方条例違反△刑事訴訟の性質を持つ犯罪行為△暴行△強盗△賭博場の利用△故意による他人の財産の損壊△公共の場での飲酒△薬物取引△わいせつ罪など、28種類の違反行為が明記されている。また、△不道徳な行為△浮浪など、具体的に特定しづらい行為も列挙された。

条例は即時施行となった。18歳未満の未成年者が少年裁判所で違反行為に繰り返し有罪判決を受けた場合、保護者には最長90日の懲役または最大2,000ドル(約29万円)の罰金が科される。

この条例は、昨年開催された地域の祭りで数百人の若者が騒動を起こした事件がきっかけで制定された。当時、地域の祭り「グロスター・タウンシップ・デー」で、500人以上の未成年者が大規模な乱闘を起こし街を破壊。これにより、制止しようとした警官3人が負傷した。この影響で、今年予定されていた祭りは中止となった。

地域社会では賛否が分かれた。ある住民は「親は子どもの行動にある程度責任を負うべきだ。しっかりと教育していれば、こんな条例は必要なかっただろう」と条例に賛同した一方で、「親ではなく、各個人が自分の責任を負うべきだ。危険な前例になりかねない」と反対の声を上げた住民もいる。

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