「本当に耐えられない」チア衣装で踊る男性たち…NFLファンの反発
ミネソタ・バイキングス、男性チアリーダー起用で物議

NFLのミネソタ・バイキングスが男性チアリーダーを新たに採用したことをめぐり、一部ファンから強い反発が起きている。反対派の中には「今シーズンはバイキングスを応援しない」とボイコットを宣言する声も出ている。
米NBCニュースなど現地報道によると、バイキングスは今月初めに発表した35人のチアリーダー名簿に、ブレイズ・シークさんとルイ・コンさんの2人の男性を加えた。
この発表を受けてSNS上では否定的な声が相次ぎ、一部のファンは2人の演技映像を拡散しながら「本当に不快だ」「目の前で男性が体を振っているなんて想像したくない」と批判。「シーズンチケットを解約する」という書き込みも見られた。
一方、球団は男性チアリーダーを擁護。「多くのファンにとって男性チアリーダーを見るのは初めてかもしれないが、過去にもチームに在籍していた」と説明し、「私たちは全てのチアリーダーを支持しており、広報大使としての役割を誇りに思う」と強調した。
シークさんとコンさんもSNSで間接的に応じ、チームのユニフォーム姿の写真とともに「ちょっと待って、誰が僕らの名前を出したの?」と投稿した。シークさんは長年のバイキングスファンで、今年のオーディションでは「子どもの頃から試合でチアリーダーに憧れていた。選択肢があることを知らない子どもたちのロールモデルになりたい」と語っていた。
NFLに初めて男性チアリーダーが登場したのは2019年。ジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで、LAラムズのナポレオン・ジニスさんとクイントン・パーレンさんが女性チアとともに観客を盛り上げ、喝采を浴びた。女性中心だったチアリーディングに新風を吹き込んだとして注目を集めた。
現地メディアによれば、昨シーズンのNFLでは7チームに計18人の男性チアリーダーが在籍していたという。
反対意見がある一方で、彼らを支持するファンからは「自分の信じる道を貫いて」、「君たちの役割は大きい」、「フットボール観戦をより楽しくしてくれている」といった励ましの声も寄せられている。
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