無差別な凶器攻撃と性的暴行未遂、検察が重刑を求刑
休暇中の軍人が面識のない女性を凶器で襲い、性的暴行を試みた事件で、検察が重刑を求刑した。
19日、大田(テジョン)地裁第11刑事部パク・ウグン部長裁判官の審理で、検察は20代のA被告に対し懲役30年を求刑した。
A被告は1月8日、大田市中区(テジョンこういきし・チュンく)の商業施設内にある女性用トイレに侵入し、20代の女性Bさんを凶器で攻撃し、性的暴行を試みたとされる。

無差別な攻撃により、Bさんは頭部や耳に重傷を負い、100針以上の縫合手術を受けた。
この事件に関し、Bさんの職場同僚はJTBC番組『事件班長』とのインタビューで、「Bさんがトイレを使用中、A被告がトイレの隣の個室から乗り越えて壁に押し付け、凶器で攻撃した」と証言した。
さらに「A被告が『今日死ぬつもりだ』『死ぬ前に一度やってから死にたい』と脅迫した」との証言もあり、事件の深刻さが浮き彫りとなった。
被告の主張と検察の反論
被告人質問で、A被告はBさんを凶器で攻撃した事実は認めたが、性的暴行未遂については「覚えていない」と述べた。
弁護側は、軍生活によるストレスや「回避性パーソナリティ障害」などによりパニック状態で犯行に及んだと主張した。
しかし検察はこれを否定。精神鑑定の結果、意思決定に影響を及ぼす心神耗弱を認める客観的な証拠はなく、被告の主張には信頼性がないと指摘した。
また「本件は被害者個人にとどまらず、地域社会全体に不安を与えかねない悪質な犯行だ」と述べ、懲役30年を求刑した。
Bさんの弁護士も「事件により、もともと外向的だった性格が変わるほどの深刻なトラウマを抱えている」として、厳罰を求めた。
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