31.5 C
Tokyo
2025年08月21日木曜日
ホームトレンドスポーツ【静寂との戦い】29分3秒息を止めたクロアチア人、イルカを超えてアザラシに並んだ世界記録

【静寂との戦い】29分3秒息を止めたクロアチア人、イルカを超えてアザラシに並んだ世界記録

引用:maverick2goのInstagram
引用:maverick2goのInstagram

クロアチアのフリーダイバー、ヴィトミル・マリチッチ氏が、一度の呼吸だけで29分3秒も水中にとどまり、ギネス世界記録を打ち立てた。

この記録は、ハンドウイルカの最長潜水時間である約12分30秒の2倍にあたり、ゴマフアザラシのおよそ30分という潜水時間にも肩を並べる。

マリチッチ氏は、挑戦前に純酸素を10分間吸入し、血液中の窒素を排除して酸素濃度を最大化する「脱窒素化(denitrogenation)」を行った。これにより、血中酸素飽和度を通常の5倍にまで引き上げたことが成功の鍵となった。

マリチッチ氏は「大切なのはどれだけ多く吸うかではなく、どれだけ少なく吸うかだ。恐怖も思考もなく、ただ静寂の中で29分に到達できた」と語った。一方で「この記録は長年の専門的な訓練の末に成し遂げたもので、素人が真似すれば酸素中毒や二酸化炭素中毒で命を落とす危険がある」と警告した。

これ以外にも、酸素補助なしで10分8秒間息を止めたり、一度の呼吸で水中を107m移動するなど、彼の驚異的な成果が記録されている。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

モバイルバージョンを終了