アメリカメディアは、トランプと面会した世界の指導者、CEO、側近を通じてその「説得術」を紹介する

アメリカメディアがトランプ大統領を説得する方法を紹介し、注目を集めている。
アメリカニュースサイト『アクシオス』は同日、トランプ大統領と協力し成果を上げたCEOや世界の指導者、内部から状況を見守った側近たちの証言をもとに、トランプ大統領の見解を変えるか形成するための11の「対トランプ戦略」を紹介した。
第一の戦略は「口を閉じる」こと。トランプ本人や彼の政策、同盟を非難するのは控えるべきだという。
アクシオスによると、トランプへの不忠の証拠を探そうとする「ローラ・ルーマー(強硬保守派のトランプ側近インフルエンサー)」のような人々が多すぎるためだ。
第二の戦略は「他人の口を封じる」ことである。
トランプを非難する友人、パートナー、同僚の罪を代わりに償わなければならないことがしばしばあるためだ。
第三は、衝動的なトランプの言動に「過剰反応」しないことが重要である。アクシオスは、トランプの発言や主張に関わらず、まずは待つべきだとし、何を貫くか、あるいは単に心変わりするのかを理解するには数日から数週間かかると指摘した。
第四の戦略は「2つの影響力の領域を構築する」ことである。トランプの片耳はMAGA(トランプ強硬支持層)の純粋主義者に開かれているため、MAGAを深く理解し、MAGAに精通した人材を探すか雇う必要がある。もう片方の耳は、マルコ・ルビオ国務長官、スコット・ベッセント財務長官、スージー・ワイルズ大統領首席補佐官など、より伝統的な合理主義者の囁きを聞いているという。
また、トランプ大統領は大型取引の公表を好むため、「すべては交渉可能」である点を心に留めておくべきだ。
アクシオスはさらに「覚えておけ。これはWWE(プロレス団体)やリアリティTVショーだ」と助言した。トランプは企業や政界の他の人物と異なり、視覚的なものを重視するためである。
「お世辞(Kiss ass)」も重要な戦略の一つと挙げられたが、アクシオスは適度に行うべきだと述べた。
トランプ大統領と「直接会うこと」も重要な戦略の一つである。
トランプは人、国、企業について酷評することがあるが、直接対面する場合は、極めて例外的な場合を除いてほとんどそのようなことはしないという。
この他にも「取引が完全に終わったと絶対に思い込むな」「長期戦を覚悟せよ」「金を出せ」などが、トランプ対策として紹介された。
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