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2025年08月22日金曜日
ホームトレンド【妄想犯罪】騒音で階下住人を刺殺した40代男、実際には家にほとんどいなくて騒音もなかった

【妄想犯罪】騒音で階下住人を刺殺した40代男、実際には家にほとんどいなくて騒音もなかった

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

階下の住人に「騒音を出した」と言いがかりをつけ、口論の末に殺害した40代の男が、初公判で妄想による心神耗弱を主張した。

韓国京畿道(キョンギド)の議政府(ウィジョンブ)地裁第11刑事部(オ・チャンソプ裁判長)は、殺人の容疑で拘束起訴されたA被告(45)に対する第1回公判を開いた。

検察は「被告は床衝撃音に関する妄想を抱き、被害者に繰り返し絡んでいた。実際に騒音を聞いたと思い込み、最終的に殺害を決意した」として、「帰宅途中の被害者と鉢合わせになり口論となった。被害者は『家にはいなかった』と反論したが、被告は台所から凶器を持ち出して殺害に及んだ」と公訴事実を説明した。

さらに「再犯リスク評価などを踏まえると、再び殺人を犯す可能性が高いため、電子監視装置の装着を命じるよう求める」と付け加えた。

これに対し、出廷したA被告と弁護人は、公訴事実を大筋で認めつつも「計画的ではなく突発的な犯行だった」と主張した。また、「妄想症状による心神耗弱状態だった」として精神鑑定を申請した。

ただし、A被告が実際に精神科を受診し、薬の処方を受けた記録はないという。

A被告は「精神科の薬を服用したことはない。家族から精神疾患の検査を勧められたが、就職に不利になると思って断った」と述べた。

裁判所は、A被告側の精神鑑定申請を受け入れる判断を下した。

一方、この日の裁判を傍聴していた被害者の遺族らは、退廷するA被告に対し激しく抗議した。

遺族は「弟はその家に住んでおらず、騒音を出したこともない」とし、「被告の主張は事実と異なり、遺族に対して謝罪も連絡も一切なかった」と憤った。

事件は今年2月9日、韓国の京畿道楊州市白石邑(キョンギド・ヤンジュシ・ペクソクウプ)のあるマンション5階で発生。A被告は下の階に住んでいた50代男性B氏を凶器で刺し、殺害した容疑で起訴された。A被告はB氏が床衝撃音を出していると判断し、殺害を決意したとされる。

しかし、B氏は一人暮らしで、普段は地方で勤務していたため自宅にほとんどおらず、事件当日も一日中外で働いた帰り道にA被告と出くわしたという。

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