
フランスのパリ近郊のセーヌ川で、男性の遺体4体が一度に発見され、当局が捜査に乗り出した。
8月24日(現地時間)、ル・パリジャンなど現地メディアは、8月13日にパリ南部のシュワジ・ル・ルワ付近のセーヌ川で遺体4体が発見されたと報じた。
この日、近くを通過中の列車の乗客が川面に浮かぶ遺体を発見し、警察に通報した。
検察が遺体の身元を確認した結果、48歳のフランス人、21歳のアルジェリア人、そして20代のホームレス2人であることが判明した。
捜査当局は被害者の周辺人物を中心に捜査を進めていたところ、8月20日にチュニジア出身とみられる20代の男を有力な容疑者として逮捕したとル・パリジャンが報じた。
容疑者の男は被害者のうち2人と日頃から親交があり、彼らのクレジットカードや身分証明書、携帯電話を所持しているなど、不審な状況が確認された。
捜査当局によると、容疑者は取り調べに応じていないとのことだ。しかし当局は、諸々の状況から彼に殺人容疑があると判断し、この日、予備起訴した。
また、当局は被害者の一部が同性愛者だったことから、同性愛に対するヘイトクライムの可能性も視野に入れ、犯行動機の解明を進めている。
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