「富士山噴火、いつ起きてもおかしくない」…CGで日本政府が警告


日本政府が富士山噴火時の被害状況をCG映像で制作し、事前対策の必要性を強調した。
26日、共同通信などの報道によると、内閣府は火山防災の日に合わせ、富士山噴火を想定した被害状況を描いたCG映像を公開した。
約10分間の映像は、1707年に発生した噴火規模を基に被害を推定したという。
映像によると、富士山から約60km離れた神奈川県相模原市では、噴火2日後に20cmの火山灰が堆積すると予測されている。また、約100km離れた東京都新宿区でも2日後に5cm以上の火山灰が積もると推定された。
映像では、木造家屋の場合、30cm以上の火山灰が屋根に積もるとその重さにより危険となり、家屋倒壊の様子が示されている。また、3cm以上の火山灰が積もった状態で雨が降ると自動車の走行が困難になるといった内容も含まれている。
地球科学者の藤井敏嗣東京大学名誉教授は、この映像で「富士山はかつて平均して30年に1度は噴火していたが、この300年以上は沈黙している。次の噴火はいつ起きても不思議ではない」と警告した。
なお、標高3,776mの富士山は、過去5,600年間に約180回噴火しており、そのうち96%は規模が大きくなく、歴史的に確認された最後の噴火は1707年である。
専門家らは、富士山が噴火しても偏西風の影響により火山灰が国内に及ぼす影響は限定的だろうと予測している。
内閣府によると、富士山噴火時の火山灰堆積による災害影響範囲は約200km以内と評価されている。韓国は富士山から800km以上離れているため、噴火が起きても比較的被害は少ないと予想される。
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