「日本だけじゃない!韓国でも『定価の10倍』でも入手困難」…29年ぶりに復活した「あの商品」のブームを検証

29年前に日本で誕生した携帯型電子ペット「たまごっち」が、世界累計出荷1億個を突破し、2026年の30周年を前に「4度目の全盛期」を迎えている。
『朝日新聞』は28日(現地時間)、玩具大手バンダイナムコのたまごっちの世界累計出荷数が1億個を超えたと発表した。
たまごっちは1996年11月、小型の卵型デバイスとして登場。画面内の卵から生まれる仮想キャラクターに食事を与えたりトイレを世話したりしながら育成し、その成長に応じて姿が変化するというシンプルな仕組みだった。当時、10代を中心に爆発的な人気を博し、日本全国で品切れ騒動を引き起こした。店頭には長蛇の列ができ、買い占め現象まで発生した。
人気は瞬く間に海外へ広がり、1997年から米国や欧州市場に進出。世界的な玩具ブームとなった。2004年には赤外線通信機能が追加され、たまごっち同士の交流が可能に。2008年にはカラー画面へのアップグレードで再びブームを巻き起こした。
一時沈静化していたたまごっちの人気は、今年7月に発売された37作目「たまごっちパラダイス」により再燃した。この新モデルは従来の3つのボタンに加え「ズームダイヤル」を搭載し、キャラクターの成長を宇宙から眺めたり、細胞レベルまで拡大して観察できるようになった。
特に注目を集めたのは、たまごっち同士を繋げて戦わせたり、家族を作って子どもを産ませる機能だ。場合によっては、相手のキャラクターを捕食して「うんち」に変身するという衝撃的な設定も含まれている。さらに、亡くなったキャラクターを偲ぶ「メモリアル機能」も追加され、現実のペットを彷彿とさせる感情的要素が強調された。
バンダイによると、この新製品は予約販売の段階から前作の4倍以上の注文が殺到し、発売初週の販売量も予想を大幅に上回った。キャラクターの種類は5万種以上と多彩で、ユーザーそれぞれが「自分だけのたまごっち」を育てる楽しさをSNSを通じて共有している。一部のユーザーは、デバイスをカスタマイズしたカバーの写真を投稿し、新たな遊び文化を生み出している。
韓国でも人気が過熱している。先月、ソウル・龍山(ヨンサン)のアイパークモールで開催されたポップアップストアには購入を待つ人々が殺到し、行列は店外まで続いた。オンラインショップの多くで品切れ状態が続き、限定版や生産終了モデルは定価の10倍以上で取引され、中古市場ではプレミアム玩具として確立された。SNSには行列に並んだ証拠写真や中古取引の感想を共有する投稿が溢れている。
専門家たちは、この復活の背景に「ノスタルジー消費」があると分析する。1990年代から2000年代初頭にたまごっちを楽しんだ親世代が、今では子どもと同じ玩具を共有することで、人気が世代を超えて広がっている。バンダイの関係者は、20~30代の顧客層が目立つものの、親子での購入例も増加していると説明した。
スマートフォン一台で何千ものゲームを楽しめる時代にもかかわらず、たまごっちが依然として魅力を発揮している理由は、「ブランド力」と「アナログ感」にあるとの分析がある。バンダイの開発担当者は、今回の新作ではWi-Fiなどの最新機能をあえて排除し、むしろシンプルな操作と直接的なつながりの楽しさを強調したと述べ、これがかえって若い世代に新鮮に受け入れられたと語った。
たまごっちは現在、約50カ国で販売され、世界的に100万台単位を超える携帯型ゲーム機と肩を並べている。バンダイは2026年の30周年に向けて、新たな企画や記念イベントを準備中だ。
関連産業も同伴成長している。たまごっちに関連するおもちゃ、お菓子、化粧品の売上は2019年比で2024年までに約7倍成長し、任天堂スイッチでは「たまごっちプラザ」という新作ゲームが発売され、注目を集め続けている。
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