メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

市民権申請1万5,000人殺到!東欧の森に現れた「自称国家」…世界中で注目される理由とは?

織田昌大 アクセス  

ドナウ川沿いに自称「新国家」
地図にない小さな共和国
領土なき市民1万5,000人

引用:ベルディス自由共和国大統領府のウェブサイト
引用:ベルディス自由共和国大統領府のウェブサイト

クロアチアとセルビアの国境を流れるドナウ川沿いの無人森林地帯に、「ベルディス自由共和国」と名乗る自称国家が建国された。

同共和国の公式ウェブサイトや大統領府のページによれば、この「国」は2019年5月30日、オーストラリア出身のダニエル・ジャクソン氏(2004年生まれ)によって建国が宣言された。共和制を標榜し、直接民主制による暫定政府が運営されているが、国際的に承認している国家は存在しない。

ベルディス側の主張では、この地域はクロアチア独立戦争(1991〜95年)以降、クロアチアにもセルビアにも帰属せず、いかなる国家にも属さない「無主地(terra nullius)」となっていたとし、建国は正当だと訴えている。

領土の規模はバチカン市国と同程度で、周辺の地図上では「ポケット3」と表記されている。

ジャクソン氏は2023年10月に現地で定住を試みたが、数日後にクロアチア警察が介入し、拠点を撤去された。その後、クロアチア政府から永久入国禁止処分を受けた。

ベルディス側は「クロアチア警察が自国領を無断で侵犯し、国際法に違反した」と非難した。

人道活動の拠点目指す

ジャクソン氏は米『NBC』のインタビューで、「ベルディスを人道活動に携わる人々にとって魅力的なハブ国家にしたい」と語った。亡命先の英国南部ドーバーから、ビデオ会議方式で取材に応じた。

さらに、「ベルディスは、私が14歳の頃は単なるアイデアにすぎなかったが、18歳になって正式に国家を樹立した」と説明した。

発想はウクライナで人道活動を行っていた知人から得たといい、「我々は中立国を目指している。非政府組織(NGO)の拠点になりたい。人道活動に豊富な経験を持っている」と主張した。

引用:ベルディス自由共和国の公式ウェブサイト
引用:ベルディス自由共和国の公式ウェブサイト

2023年10月以降、ベルディス共和国は領土を実効支配しておらず、住民も存在しないため、活動はウェブサイト上に限られている。

ジャクソン氏によると、これまでに1万5,000人が市民権を申請し、そのうち約400人が実際に市民権を取得、パスポートや身分証明書を受け取ったという。

同氏は今月6日、内務相など暫定政府の関係者とともに、ロンドンのクロアチア大使館前で「不法侵略」を非難する集会やデモを予定している。

ベルディスのように国家を自称し、主権を主張しながらも実効的な支配力を持たず、国際的承認も得られていない小規模共同体は「マイクロネーション(micronation)」と呼ばれる。

国際的に承認されているが領土が極めて小さい「マイクロステート(microstate)」や、実効支配を持ちながら他国の承認を得られていない「未承認国家(unrecognized state)」とは区別される概念である。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 【奇跡の再建】飲酒運転事故で「顔の半分」を失った男、3Dプリンターが“人間の尊厳”を蘇らせた
  • 「君の腎臓が欲しい」余命1年の女性が末期がん患者と“契約結婚”、不純な動機で始まった生活が“意外な結末”に?
  • 「高校で刃物振り回し6人負傷」17歳生徒に重刑求刑
  • 「痩せたいなら命を懸けろ!」中国ジムの“50キロ減でポルシェ進呈”チャレンジがネットで大炎上
  • 「正気か」恋人の娘を殺害後に笑った20代保育士…法廷での態度に怒りの声
  • スペイン沖で6.5トンのコカイン摘発…DEA協力の“国際麻薬ルート”一網打尽

こんな記事も読まれています

  • 【革命】「走る家電の時代か?」…シャープがEV市場に殴り込み!動くリビング「LDK+」第2章
  • 「もうガソリンいらない?」日産の“リチウム空気電池”が実現する2500km走行の現実
  • “ラングラー&ブロンコ退け!”…ホンダHRC「パスポートHRCコンセプト」が砂漠で吠える
  • 【挑戦状】BYD『ラッコ』登場!“軽の聖域”の日本市場で通用するのか…中国EVの本気が見えた
  • 「地上350メートルにサッカースタジアム!?」サウジの“空中W杯計画”に世界が騒然
  • 散歩中に迷子になった犬、ひとりで“7番バス”に乗って帰宅!?
  • 【奇跡の再建】飲酒運転事故で「顔の半分」を失った男、3Dプリンターが“人間の尊厳”を蘇らせた
  • 「神の試練か狂気か」顔に包丁、舌に斧…プーケット“菜食祭り”が世界を震撼させた

こんな記事も読まれています

  • 【革命】「走る家電の時代か?」…シャープがEV市場に殴り込み!動くリビング「LDK+」第2章
  • 「もうガソリンいらない?」日産の“リチウム空気電池”が実現する2500km走行の現実
  • “ラングラー&ブロンコ退け!”…ホンダHRC「パスポートHRCコンセプト」が砂漠で吠える
  • 【挑戦状】BYD『ラッコ』登場!“軽の聖域”の日本市場で通用するのか…中国EVの本気が見えた
  • 「地上350メートルにサッカースタジアム!?」サウジの“空中W杯計画”に世界が騒然
  • 散歩中に迷子になった犬、ひとりで“7番バス”に乗って帰宅!?
  • 【奇跡の再建】飲酒運転事故で「顔の半分」を失った男、3Dプリンターが“人間の尊厳”を蘇らせた
  • 「神の試練か狂気か」顔に包丁、舌に斧…プーケット“菜食祭り”が世界を震撼させた

おすすめニュース

  • 1
    【革命】「走る家電の時代か?」…シャープがEV市場に殴り込み!動くリビング「LDK+」第2章

    モビリティー 

  • 2
    「もうガソリンいらない?」日産の“リチウム空気電池”が実現する2500km走行の現実

    モビリティー 

  • 3
    “ラングラー&ブロンコ退け!”…ホンダHRC「パスポートHRCコンセプト」が砂漠で吠える

    フォトニュース 

  • 4
    「中国の次の一手」 “キンシコウ外交”始動…“パンダの後継”で欧州への影響力拡大

    ニュース 

  • 5
    【挑戦状】BYD『ラッコ』登場!“軽の聖域”の日本市場で通用するのか…中国EVの本気が見えた

    フォトニュース 

話題

  • 1
    【衝撃公開】メルセデス・ベンツ「THE BOuLDER」登場…岩の中に隠された次世代スプリンターの秘密

    フォトニュース 

  • 2
    サムスンが“二度折れるスマホ”を初公開…次世代モデル「トライフォールド」に世界が注目

    IT・テック 

  • 3
    「忠誠の象徴が逃げた」北朝鮮代表団の通訳が亡命、金正恩体制に広がる“静かな崩壊”

    ニュース 

  • 4
    「寝室の明かり」が心臓に負担をかける?女性や若い世代で影響が大きい傾向、最新研究が報告

    ライフスタイル 

  • 5
    「もうひとりじゃないよ」…母を失った子ザルを包み込んだ妊娠中の犬、その優しさに世界が涙

    フォトニュース