83分間「赤い月」全国で観測可能…8日未明、地球が月を覆う「皆既月食」

8日未明、月が地球の影に完全に覆われる「皆既月食」が日本全域で観測できる。天候が良ければ全国で月食の全過程を確認できる見込みだ。
月食はまず、月が地球の半影に入る「半影食」から始まる。続いて、午前1時26分48秒に月の一部が本影に覆われる「部分食」へと移行する。
その後、午前2時30分24秒には月全体が本影に入る「皆既食」が始まり、午前3時11分48秒には月が最も深く影に隠れる「最大食」を迎える。この時、月の高度は約31度で、南西の空から観測できるという。
皆既食は午前3時53分12秒に終了し、午前5時56分36秒に月食全体が終わる見通しだ。
皆既食開始の午前2時30分から午前3時53分までの約83分間は、地球の大気を通過した太陽光の影響で、月は通常よりも暗く赤みを帯びて見える。
今回の皆既月食は、日本のほか、アジア、ロシア、オーストラリア、インド洋、アフリカ、ヨーロッパでも観測可能だ。日本で次に皆既月食を観測できるのは2026年3月3日となる。
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