
タイ北部チェンマイの象保護施設で、ユニークな瞬間がカメラに収められ、大きな笑いを誘っている。
主役は幼い赤ちゃん象だ。この赤ちゃん象は人間の行動を見て、何か真似してみたくなったようだ。
人々が折りたたみ椅子に座るのを見て、自分も同じようにしようとしたのだろう。しかし問題は、椅子が小さすぎて不安定だったことだ。

赤ちゃん象は好奇心いっぱいの眼差しで椅子にお尻を押し付けたが、その重さに椅子は耐えられず、あっという間に折れてしまった。
驚いた赤ちゃん象は、何度も体勢を整えて座ろうとした。だがそのたびに椅子は倒れ、最後には赤ちゃん象もあきらめざるを得なかった。
映像を見た人々は、この象の粘り強い挑戦が、まるで子供がおもちゃで遊んでうまくいかない時の様子に似ていると口を揃えて言った。

赤ちゃん象は前足に力を込めたり、必死にバランスを取ろうとしたりしたが、椅子はまったく応えてくれなかった。
ついに赤ちゃん象は、怒ったように足で椅子を蹴飛ばし、「もうやめた!」と言わんばかりの表情を見せた。しかし、その様子さえも愛らしく、笑いを誘う。
視聴者からは「大きな椅子を持ってきてあげて」「赤ちゃん象のあどけなさがたまらなく愛おしい」「最後に怒る姿が本当にかわいい」といったコメントが寄せられた。

この映像は、象が単に大きくて力強い動物というだけでなく、好奇心旺盛で人間の真似を楽しみ、時に挫折も味わう存在であることを示している。
この赤ちゃん象が暮らす「タスカー・シェルター(Tusker Shelter)」は、負傷した象や病気の象、自然災害で住処を失った象たちを救助し、治療を行う保護施設だ。
単に保護するだけでなく、人々に象と触れ合える機会も提供している。

赤ちゃん象は折りたたみ椅子に座ることには失敗したが、その失敗がかえって大きな成功をもたらした。
多くの人々の心を動かし、象への愛情をさらに深める結果となったのだ。
いつかこの赤ちゃん象が、はるかに大きな椅子に快適に座れる日が来るかもしれない。赤ちゃん象の願いどおり、いつか椅子に快適に座れる日が来ることを願わずにはいられない。

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