
シンガポールで、いわゆる「援助交際」をした女性が、約束の金銭を受け取れなかったことから虚偽の強姦被害を訴えた事件が明らかになった。
ニューシスによると、シンガポール国営放送チャンネルニュースアジア(CNA)は1日、クラリス・リン・ミン・ルイ(20)が法廷で虚偽通報と被害男性への脅迫容疑を認めたと報じた。
裁判所によれば、当時19歳だったリンは出会い系プラットフォームで43歳の男性と知り合い、テレグラムで連絡を取り合った後、今年3月に直接会った。
男性はリンに200シンガポールドル(約2万3,020円)を渡す約束をしていた。2人はバーで酒を飲んだ後、ホテルに移動して合意の上で行為に及んだ。
しかしその後、リンは1,200シンガポールドル(約13万8,144円)を要求。男性が500シンガポールドル(約5万7,585円)しか払わないと答えると、警察に電話して「強姦された」と虚偽の通報を行い、さらに男性に「お前はもう終わった」というメッセージまで送った。
警察の取り調べでリンは「酒に酔った状態で強姦された」と主張したが、ホテルの防犯カメラ映像を確認した結果、証言は虚偽であることが判明した。そこで、リンは要求したお金をもらえず、嘘をついたと自白した。
弁護人は「リンは今回のことで反省している」と述べ、保護観察処分を求めた。裁判所は保護観察の適否を判断する報告書を要求し、判決を延期した。
現地法によると、虚偽通報の罪は2年以下の禁錮または罰金、脅迫の罪は6か月以下の禁錮または5,000シンガポールドル(約57万6,000円)以下の罰金が科される可能性がある。
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