中国でヒューマノイド・ロボット(ヒト型ロボット)が初めて大学の博士課程に入学するということで、オンラインコミュニティで大きな話題となっている。
2日(現地時間)、香港のメディアであるサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)など海外メディアによると、ドロイドアップ・ロボティクスが上海理工大学と共同開発したヒューマノイドロボット「シュエバ(學)01」が、上海戯劇学院の演劇映画専攻博士課程に正式に入学したとのことだ。

この入学は単なるイベントではなく、上海戯劇学院と上海理工大学が共同で推進する「ロボット博士養成計画」の一環であり、芸術と技術の融合研究を目標に実施された。
シュエバ01は、自身の研究テーマを「ヒューマノイド・ロボットのデジタル舞台芸術デザインにおけるクロスメディア芸術融合研究」と紹介していた。これは、ロボット技術と芸術分野の境界を打破する革新的な試みとして評価されている。
最先端技術を搭載したロボット大学院生の特徴
「シュエバ(學)」という名前は中国語で「模範生」を意味し、このロボットの身体的特徴も注目に値する。
身長1.75m、体重約30キログラムのシュエバ01は、シリコン製の皮膚で作られた顔を通じてさまざまな表情を表現でき、その外見は「ハンサムな成人男性」をモチーフにデザインされた。
シュエバ01の技術的性能はすでに実証済みだ。今年4月に中国で初開催されたヒューマノイド・ロボット・ハーフマラソン大会で、シュエバ01の旧モデルが3位に入賞した。
学術分野での挑戦を始めたシュエバ01には仮想の学籍番号が付与され、トランスメディア・アーティストのヤン・チンチン教授が指導教授に選ばれた。
ヤン教授はシュエバ01の将来について、「卒業後は博物館や劇場でAI演出家として活躍するか、または独自のロボットアート・スタジオを開く可能性もある」と語った。これは、人工知能とロボット技術が芸術分野においても新たな可能性を切り拓くことを示唆している。
このニュースは中国のオンラインコミュニティで様々な反応を引き起こしている。
ヒューマノイド・ロボットを用いた斬新な教育的試みとして肯定的な評価が多い一方、アルゴリズムで生成されたロボットの創作が人間の感性を刺激できるかについては懐疑的な声も出ている。
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