
中国の中等職業学校(職業高校)で、学生が半開放型のトイレと同じ空間で生活している実態が明らかとなり、物議を醸している。
18日、中国メディア「極目新聞」によると、湖南省永州市の工業貿易職業高校の寮を撮影した映像がSNSで急速に拡散した。
映像には、小窓しかない薄暗い部屋に二段ベッドが20台以上並び、床は湿ったコンクリートで覆われていた。
特に衝撃的なのは、寮内のベッドのすぐ隣に設置された4基の半開放型トイレである。ドアや仕切りはほとんどなく、学生が悪臭と不衛生な環境で生活している実態が浮き彫りになった。
学生の一部は「夏場は悪臭がひどく、生活に支障をきたしている」と訴えた。ネット上では「古い共同トイレを改造して寮にしている」との批判が広がった。
学校側は「老朽化した宿舎の特性上、半開放型トイレが設置されているのは事実」と認め、「今年だけで2000人を超える新入生が押し寄せ、寮不足が深刻化したため、やむを得ず古い寮を割り当てた」と説明した。
永州市教育局は「寮内に半開放型トイレがある状況は絶対に容認できない違法行為だ」として、即時の是正措置を指示した。
コメント0