
母親が園長を務める幼稚園で働きながら女児40人を性的暴行した台湾人男性に、現地裁判所が懲役30年と罰金5億台湾ドル(約230億7000万円)を言い渡した。
中国時報などによると、台湾台北地方裁判所は2023年9月24日(現地時間)、性的暴行などの容疑で起訴された男性マオ・ジュンシュンに対し、懲役30年と罰金5億台湾ドル(約230億7000万円)を言い渡した。
マオ・ジュンジュンは、母親が園長を務める台北の私立幼稚園で働きながら、2021年9月から2023年7月まで女児40人に対して、性的暴行や虐待、違法撮影を行った容疑を受けている。
当時、彼は園内の防犯カメラの死角を把握した上で密かに犯行に及んだことが調査で明らかになった。被害児童の多くが7歳未満であったことが明らかになり、社会に大きな衝撃を与えた。
マオ・ジュンジュンのこれらの犯行は、昨年、幼稚園に通っていた被害児童の両親が「娘がマオ・ジュンジュンに暴行を受けた」と警察に通報したことで明るみに出た。
裁判所は「マオ・ジュンジュンは裕福な家庭環境で育ち、社会福祉と保育に関する専門性を有していたにもかかわらず、その立場を悪用し被害児童たちを性欲解消の道具として扱った」と指摘した。
さらに「マオ・ジュンジュンの凶悪な犯行は計510回に及び、単純に刑期を累積すると懲役3552年に達する」とし、「被害児童およびその家族に深刻なトラウマを与えた」と批判した。
ただし、複数の有期懲役が言い渡される場合、刑期は懲役30年を超えることができないという現地の法律に基づき、最大刑である懲役30年が言い渡されたと付け加えた。
なお、マオ・ジュンジュンは今回の事件とは別に、2022年から2023年にかけて女児6人に対して性的暴行を行った容疑などで起訴され、懲役28年8か月を言い渡され服役中である。
コメント0