腹痛を訴えた男性の腹から50個のスプーンと歯ブラシが…一体どうなったのか?

腹痛を訴え病院を訪れた男性の胃から、スプーンや歯ブラシなど、計50個もの異物が発見される衝撃的な事態が起きた。
今年9月26日、タイムズ・オブ・インディアなど海外メディアによると、インド北部ハプールにあるデブ・ナンディニ病院の医療チームが、最近、40歳男性の胃からスプーン29個、歯ブラシ19個、ペン2個など、合計50個の異物を摘出する大手術を行った。
医療チームは先月、激しい腹痛を訴えて来院した患者に超音波検査を実施し、胃内に複数の金属製異物を確認すると、直ちに手術に踏み切った。
執刀したシャヤム・クマール医師は「衝撃的な瞬間だった」と振り返り、「リスクは高かったが、幸い手術は成功した。男性は退院後、回復中だ」と語った。
当該男性は今年8月、地域の中毒治療センターに入院し、精神的苦痛を抱えていたという。
男性は「センターのスタッフに虐待され、しばしば食事も与えられなかった。無力感と怒りを感じ、自傷行為として異物を飲み込み始めた」と打ち明けた。
さらに、「1日に少量の野菜とチャパティ(薄いインド風パン)数枚しか提供されず、家族から送られた食べ物も適切に届けられなかった。ビスケット1枚で1日を過ごさなければならない日もあった」と付け加えた。
その後、リハビリ施設内の食器置き場からスプーンなどを盗み出し、トイレで切断して水と共に無理やり飲み込んだという。
手術に携わった医療チームは「彼の行動は、非食物を衝動的に摂取する心理的問題に関連している」と指摘し、「患者の回復を支援するため、施設環境の改善と精神衛生への意識向上が必要だ」と強調した。
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