メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

金を払えば子どもに発砲、老人は“無料”――イタリアが30年前の「人間狩りツーリズム」疑惑を捜査へ

望月博樹 アクセス  

引用:Wikimedia Commons/Mikhail Evstafiev
引用:Wikimedia Commons/Mikhail Evstafiev

イタリア検察が1990年代のボスニア内戦当時、サラエボで行われたいわゆる「人間狩り観光」(スナイパー(狙撃手)サファリ)の疑惑に対する捜査に着手した。

現在のボスニア・ヘルツェゴビナの首都であるサラエボは、1992年4月5日から1996年2月29日までの約4年間封鎖され、民間人を対象とした残虐な虐殺が行われた場所だ。

当時のユーゴスラビア解体後にボスニア・ヘルツェゴビナが独立を宣言すると、ボスニア・セルビア系民兵がサラエボを包囲し物資を遮断する一方で大規模な攻撃を仕掛け、多くの民間人や政府軍など1万1,000人以上が命を落とした。

伊ラ・レプッブリカや英BBCなどによると、現地時間11日にミラノ検察はこのサラエボ包囲戦で行われた海外富裕層の「人間狩り」疑惑に関連して調査に着手したと明らかにした。

引用:Wikimedia Commons/Mikhail Evstafiev
引用:Wikimedia Commons/Mikhail Evstafiev

「人間狩り」疑惑はジャーナリストで作家のエツィオ・ガヴァッツェーニ氏の告発によって世に知られることとなった。ガヴァッツェーニ氏はサラエボ周辺の丘で「非常に裕福な人々」が無防備な民間人を殺すことができる観光商品を購入したと暴露した。

彼によれば「狙撃サファリ」は、1990年代初頭イタリア・イギリス・フランス・ドイツ・アメリカ・ロシアなどの多くの国の富裕層に販売された。彼らはセルビア系民兵に最大10万ユーロ(約1,800万円)を支払い、サラエボの民間人を「狩猟」したという。

狩猟はサラエボに入るメインストリートであるメシャ・セリモビッチ通りで行われたという。民兵が駐屯しており非常に危険だがサラエボ空港へと続く唯一の道であったため、都市を脱出しようとする人々が続々と押し寄せた。銃声が鳴り響き「スナイパー通り」とも呼ばれていた。

現地の報道によれば、狩猟対象によってそれぞれ異なる「価格表」が付けられていた。幼い子供が最も高価で、その次が男性、特に制服を着た男性がさらに高かった。その次が女性であり、高齢者は無料で殺すことができるようになっていたという。

ガヴァッツェーニ氏は30年前に、イタリアの新聞コリエーレ・デラ・セラの記事を通じてこのニュースを初めて知った。しかし、当時の報道は物証なしに証言に基づいて作成されたものだった。

ガヴァッツェーニ氏が事件を本格的に調査し始めたのは2022年、スロベニアのミラン・ズパニッチ監督が制作したドキュメンタリー映画『サラエボ・サファリ』を鑑賞した後だ。ガヴァッツェーニ氏はサラエボの元市長であるベンヤミナ・カリッチ氏と元裁判官であるグイド・サルヴィーニ氏の支援を受け、今年2月に検察に自身の調査結果を基に告発状を提出した。

ガヴァッツェーニ氏は「多くの人々がこの犯罪に加担した。少なくとも100人以上だ」とし「イタリア人たちがこれに対して『膨大な金』を支払った。今日の価値に換算すれば最大10万ユーロ(約1,800万円)に達する」と述べた。

ボスニアの独自調査は中断された状態だ。ボスニア・ヘルツェゴビナは1995年のデイトン合意締結以降、民族別に分離された複雑な政治構造を持っており、独自の司法システムで当時の犯罪を処理することに苦労しているためだ。

代わりに、ボスニア政府はイタリアの調査に積極的に協力すると明らかにした。ボスニアの領事であるダグ・ドゥムルクチッチ氏はラ・レプッブリカに対し「私たちはこのような残酷な事件の真実を明らかにし、過去を清算したい」と述べた。

イタリア検察と警察は、この事件に誰が関与していたのかを明らかにするために証人リストを作成したとされている。

ただし、この疑惑が「都市伝説」だという主張もある。当時サラエボで勤務していたイギリス軍の兵士はBBCに「人間狩り観光について聞いたことがない。当時、検問所が増えたため、第三国の人々を連れてくる試みは物理的に達成するのが難しかっただろう」と指摘した。

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 「自殺目的」は作り話だったのか…女子高生殺害の23歳男、検察が見抜いた“本当の狙い”
  • 妻と娘が中にいる家を掘削機で破壊…酔った男の「離婚なら家ごと壊す」実行犯
  • 深夜2時にマンホールから7人が出てきて素早く着替え…ブルックリンの謎の集団は何者か?
  • 「記録的な現象になる可能性がある」国連が警告する数週間以内の"スーパーエルニーニョ"
  • グーグル、“蚊3,200万匹の放出”を推進…一体何事!?
  • 「両腕を広げて抱きついてくる」…トルコの“ハグ猫”が話題に

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • “世紀のウェディング” デュア・リパが俳優カラム・ターナーと結婚、ロンドンの由緒あるホールで挙式
  • 「命がけで産む意味がわかった」23歳年下妻と結婚した55歳タレント、帝王切開の痛みが残る中で第二子を検討中
  • ロシアが大規模空襲直後に停戦言及、撤退要求で圧力強化
  • 「自殺目的」は作り話だったのか…女子高生殺害の23歳男、検察が見抜いた“本当の狙い”

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • “世紀のウェディング” デュア・リパが俳優カラム・ターナーと結婚、ロンドンの由緒あるホールで挙式
  • 「命がけで産む意味がわかった」23歳年下妻と結婚した55歳タレント、帝王切開の痛みが残る中で第二子を検討中
  • ロシアが大規模空襲直後に停戦言及、撤退要求で圧力強化
  • 「自殺目的」は作り話だったのか…女子高生殺害の23歳男、検察が見抜いた“本当の狙い”

おすすめニュース

  • 1
    スイス、9月に中立強化を問う国民投票実施へ…対ロ制裁への参加に反発

    ニュース 

  • 2
    トランプ政権「司法被害者基金」計画を撤回…連邦裁判所が相次ぎ停止命令

    ニュース 

  • 3
    AIブームでインフレ再燃懸念…FRBの利下げ遠のく

    ニュース 

  • 4
    ロシア、ウクライナに大規模夜間攻撃…11人死亡、111人負傷

    ニュース 

  • 5
    「頭頂部を高くすれば小顔で若く見える?」…頭皮を切開し穴まで開ける“頭の美容整形”に危険性の指摘も

    ヒント 

話題

  • 1
    ChatGPT登場後、新卒求人3割減…英若年層にAIの影響

    ニュース 

  • 2
    GMのAI革命「夜通し計算が1分に」…自動車開発の第3段階で業界の常識を覆す

    モビリティー 

  • 3
    中国、海外投資規制を強化…AI・先端技術の流出防止へ

    ニュース 

  • 4
    ソフトバンク孫会長「AI革命はドットコム時代の50倍規模」

    ニュース 

  • 5
    「月1万個の廃棄品を削減」日本自動車業界が不良品基準を大幅緩和、その背景とは

    モビリティー 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]