「ロシアの隣で戦争準備か」5000人募集に8100人殺到…若者たちが軍へ向かう“異常事態”
年5,000人の募集に8,100人が申請
2015年徴兵制導入で国防力強化

バルト三国の一員であるリトアニアで自発的に軍隊に志願する若者が大幅に増加していると、同国の公共放送LRTが14日報じた。同放送によると、今年リトアニア軍が受け付けた入隊申請は8,100件を超えた。
リトアニアはロシアがウクライナのクリミア半島を強制併合した翌年の2015年に徴兵制を導入した。これにより毎年18~22歳の男性の中から約5,000人が徴集され、9ヶ月間の服務を行う。しかし、徴集対象に通知を行う前に先制的に入隊を希望する若者が増加しているという。今年の入隊申請者のうち4,400人余りは徴兵通知前に自発的に入隊を希望し、3,700人余りは徴兵名簿が発表された後「入営日を遅らせずにできるだけ早く入隊したい」と早期徴集を申請した。軍関係者は「若者の間で国家安全保障の重要性に対する認識が高まっている」と説明した。
リトアニアの若者の間で志願入隊の機運が高まっている背景には、地政学的・歴史的要因があるとの見方も出ている。リトアニアはロシアが軍事的要衝としている飛び地のカリーニングラードと、ロシアの軍事同盟としてウクライナ侵攻に加担したベラルーシと国境を接している。欧州連合(EU)・北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるリトアニアの立場では敵陣と直接向き合っており、他の自由陣営の欧州諸国よりも安全保障上の危機感が大きくなるのは避けられない。
リトアニアは歴史的に、旧ソ連やロシアと深い因縁を抱えてきた。中世時代からロシアと戦争を繰り広げるなど対立してきたリトアニアは、18世紀末から120年以上ロシア帝国の支配下に置かれた。第一次世界大戦終結直前の1918年2月、リトアニアは独立を宣言したが、1940年にはバルト三国のラトビア・エストニアと共にソ連に強制併合された。リトアニアは1990年3月にソ連から最初に独立を宣言した。これは他の地域の連鎖的独立運動につながり、ソ連崩壊の引き金となった。
その後、ラトビア・エストニアと強力な親西側路線を維持してきたリトアニアは、ヨーロッパに対するロシアの脅威が増大する中で徴兵制を導入し、国防力強化に注力している。特に2022年2月にロシアがウクライナを全面侵攻した後、年間2,000人前後だった自発的入隊申請者はさらに増加傾向にある。リトアニアと国境を接するラトビアも今年初めに過去最大規模の1,560人が先制的に入営を希望したと発表した。
一方、安全保障上の危機感が高まる中で部分的徴兵制を復活させたドイツでは良心的兵役拒否者が急増していることが明らかになった。同日ドイツのメディアRNDによると、今年上半期だけで良心的兵役拒否申請が5,862件受理された。2025年に受理された3,867件を上回る。国家的な危機が発生した場合や志願者が不足した場合に徴兵を可能とする新たな兵役法が、今年施行されたことが背景にあるとみられる。ドイツ連邦家族・市民社会業務庁は入営対象者が銃器の所持による精神的苦痛や人格破綻の可能性など詳細な兵役拒否理由を文書で提出すれば、審議を経て兵役を免除している。















コメント0