
「被害者、生き埋め時に呼吸残る」 控訴審で懲役20年から25年に加重
購入した巣箱に女王蜂がいなかったことを理由に養蜂業者を鈍器で数十回殴打して殺害し、遺体を山中に埋めた70代の男が、控訴審で刑期を延長され懲役25年の実刑判決を受けた。被告が反省の態度を見せなかったことが量刑に影響した。
1日(現地時間)、韓国の光州(クァンジュ)高等裁判所全州支部第1刑事部(ヤン・ジンス裁判長)は、殺人および死体遺棄の罪で起訴されたパク被告(74)の控訴審で、一審の懲役20年判決を破棄し、懲役25年を言い渡した。
裁判所は「被告は日頃から関係の悪かった被害者を鈍器で数十回殴打して殺害した」と述べ、「被害者の解剖結果によれば、肺や気管支から土が検出された。これは被害者が埋められた時点で呼吸が残っていたことを示す証拠だ」と指摘した。
さらに「このことから、被害者は死に至る過程で極度の苦痛を受けたとみられる」とし、「被告は計画的かつ残虐な犯行を犯しながら証拠隠滅を図り、遺族の許しも得られていない」と量刑を加重した理由を説明した。
パク被告は1月27日、全羅北道(チョルラプクト)井邑(チョングプ)市北面(プクミョン)の小屋で知人のA氏(77)を鈍器で殴打して殺害し、遺体を近くの山中に埋めて遺棄した罪で起訴された。
警察の取り調べでパク被告は「養蜂業者のA氏が以前、私に巣箱を売ったが、その中に女王蜂がいなかった」と供述。「女王蜂を得るために訪れたところ口論になり、窃盗犯として通報されるかもしれないと思い、犯行に及んだ」と説明したとされる。
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