
韓国で、幼い3人の息子を世話せず一日中ゲームに没頭していた20代の父親に対し、控訴審で執行猶予付きの判決が言い渡された。
22日、韓国・光州(クァンジュ)地裁第4刑事部のペ・ウンチャン裁判長は、児童福祉法違反(児童遺棄・放任)の罪で起訴され、一審で懲役1年6か月の実刑判決を受けたA被告(28)に対し、原判決を破棄し、懲役1年6か月と執行猶予4年を言い渡した。
また、裁判所はA被告に対し、5年間の児童関連施設への就業制限と、児童虐待の再発防止を目的とした40時間の講習受講も命じた。
判決などによると、A被告は今年1月初めから3月24日まで、全羅南道内の自宅で長男B君(3)と双子の次男C君(2)、三男D君(2)を放置していたという。A被告は夫婦不和を理由に妻が家を出た後、残された子どもたちを世話せず、夜通しオンラインゲームに没頭していた。
子どもたちは1日1回しか粉ミルクや離乳食を与えられず、双子のC君とD君は3月初旬ごろから空腹に耐えかね、自ら壁に頭を打ち付けるなどの異常行動を示していたという。
近隣住民からは騒音苦情も寄せられていたが、A被告は何の対応も取らず、子どもたちは外出することもなく、ゴミが散乱した室内で生活していたことが明らかになった。
また、国から支給された児童手当は、A被告がオンラインゲームのアイテム購入や自身の食費に充てていたという。
一審の裁判所は犯行の悪質性を重く見て懲役1年6か月の実刑を言い渡していたが、控訴審はこれを覆し、執行猶予付きに減刑した。
しかし、控訴審の裁判所は「被告は乳幼児の子どもたちを無責任に放置し、その生命を危険にさらした」としながらも「被告が罪を認め反省していること、子どもたちには引き続き親の存在が必要であること、被告の両親が孫の養育を約束している点などを考慮した結果、原判決は重すぎる」と量刑理由を説明した。
コメント0