
韓国で、不倫をしていた男性が、中学生の娘の友人にまで不適切な接触を試みていたことが明らかになった。さらに、男性が自らの不倫行為を「不倫日記」と題するブログに記録し、公開していたことも判明し、波紋を呼んでいる。
20日に放送された韓国放送局JTBCの番組「事件班長」で、40代後半の女性Aさんの事例が紹介された。
Aさんによると、塾講師の夫は10年前に眼内コンタクトレンズ(ICL)手術を受けて以降、性格が一変したという。手術後に眼鏡を外した夫は、周囲から「印象が明るくなった」と言われ、自信をつけた。以後、ジムに通い始め、外見を磨くようになった。
ある日、Aさんは知人から「夫がカフェで女性と一緒にいるのを見た」と告げられた。夫は問いただされると「同僚の講師だ」と説明した。
その後、娘が「お父さんのせいで友達と絶交した」と打ち明けた。調べた結果、夫は娘の友人に「相談してみないか」「つらいことがあれば、いつでも連絡してほしい」とメッセージを送り、個人的に接触していたことが分かった。
このような行為が続いたことで、娘の友人は関係を重荷に感じ、次第に娘との交流を避けるようになった。
夫は「友人がひとり親家庭で困難な状況にあると聞き、心配しただけだ」と主張し、「なぜそんな誤解をするのか」と逆に怒ったという。Aさんは夫を信じ、再発を防ぐよう注意した。
しかし、Aさんは後に夫のノートパソコンから衝撃的な事実を見つけた。夫のブログの非公開記事には、複数の女性との関係が詳細に記されていた。夫は不倫の経緯や行動を日記のようにまとめ、不倫相手とのメールも保存していた。さらに、夫の携帯電話には出会い系アプリがダウンロードされていたことも確認された。
Aさんは夫に対して離婚訴訟を、不倫相手の女性に対しては姦通行為に基づく損害賠償訴訟を起こし、いずれも勝訴した。
夫は最後まで謝罪せず、開き直った態度を取り続けた。不倫が発覚した後、勤務先の塾を辞職したが、Aさんに「すべてお前のせいだ。お前のせいで俺の人生が台無しになった。お前の家族も血に染めてやる」と脅迫した。
その後、夫は「なぜ俺のノートパソコンや携帯電話を見たのか」と主張し、韓国の情報通信網法違反の疑いでAさんを刑事告訴した。裁判ではAさんに有罪判決を言い渡された。
夫はさらに義姉や義母の自宅を訪れ、脅迫行為を繰り返した。Aさんは離婚の過程で心筋梗塞を発症し、深刻な精神的・身体的苦痛を訴えた。控訴を検討したが「結果は変わらない」と意欲を失い、行動すれば家族に危害が及ぶのではないかと恐れているという。
韓国の弁護士ヤン・ジヨル氏は「このような相談の際には、相手の携帯電話やノートパソコンを覗き見しないよう常に注意を促している」と指摘した。
「情報通信網法違反は成立するため、有罪判決が覆る可能性は低い」とし、「刑が過重と感じる場合は、控訴して減刑を求めることができる」と述べた。
また、「夫の脅迫内容を録音すること自体は違法ではない。脅迫を受けた際は、その都度録音を残すことが望ましい。可能であれば初期段階から専門家に相談しながら対応を進めることで、二次被害を防ぐことができる」と助言した。













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