
陸上自衛隊所属の男性副士官と女性自衛官が勤務中に部隊内で不適切な行為を行った事実が後日明らかとなり、懲戒処分を受けた。
近年、自衛隊内で規律の乱れが問題視される中、今回の件は組織内の規律管理の不備を改めて浮き彫りにしたとの指摘が出ている。
23日、沖縄タイムスやNHKなどの報道によると、陸上自衛隊第15旅団は第15高射特科連隊所属の副士官A(43歳)と自衛官B(24歳)に対し、16日に20日間の停職処分を下した。
2人は2022年11月1日と4日、沖縄県の駐屯地内で当直勤務中に2度にわたり私的な接触を行っていたことが調査で判明した。
この事実は最近、Bが自ら上層部に報告したことで明らかになった。部隊は内部調査を通じて当時の状況を確認し、2人とも事実を認め反省の意を示したという。
Bはこの件の後、正式に退職願を提出したとされる。
第15旅団は「2人の行為は軍の規律を損なう重大な違反だ」とし、「関係者への処分を完了し、隊員全体を対象とした指導・教育を強化して再発防止に努める」と述べた。
また「詳細は個人情報に関わるため、これ以上の言及は控える」と付け加えた。
今回の件は、自衛隊内の規律問題に対する社会的懸念が高まる時期に発生した。
防衛省が今年初めに実施した特別防衛監察によると、自衛隊及びその下部組織で報告された、いじめや暴言など人権侵害に関する被害事例は計1,325件に上った。
特に上官の地位を利用した不適切な言動や、私的な関係の強要などの事例が継続的に指摘されている。
現地メディアは「当直勤務中という点で単なる個人的逸脱を超え、組織の信頼を損なう行為だ」とし、「自衛隊内部の統制と倫理意識の強化が急務だ」と指摘した。














コメント0