
ポーランド南部カトヴィツェの鉄道踏切で、車輪が外れた車が線路上に立ち往生した。列車までの距離はわずか120秒。非番の警官の迅速な判断が、目前の大惨事を防いだ。
ポーランドの日刊紙「ガゼタ・ヴィボルチャ」は先月23日(現地時間)、カトヴィツェ市内のニエザポミナイエク通りにある踏切で起きた危険な出来事を伝えた。

わずか120秒前の決断 “素手の救出劇”
監視カメラの映像によると、赤い乗用車が踏切の中央付近を通過中に前輪が外れ、その場で動けなくなった。驚いた女性ドライバーはすぐに車外へ飛び出し、同乗していた男性とともに車を押し出そうとしたが、びくともしなかった。
そこへ、直後を走っていた車に乗っていた非番の警官が駆けつけた。彼はためらうことなく車の前部を持ち上げ、数メートル先の安全地帯まで力ずくで押し出したという。
車が完全に線路外へ移動した直後、信号は赤に変わり遮断機が下り、列車が高速で通過した。まさに数秒の差だった。
「勤務外でも、市民の安全が最優先」
警察はSNS上で「あと数秒遅れていれば大事故につながっていた。勤務中ではなかったが、市民の安全が最優先だった」と当時の状況を説明した。
ネット上では「冷静で勇敢な対応だった」、「カトヴィツェの小さな英雄だ」と称賛の声が相次いでいる。













コメント0