中国の自動車ブランドが「天へ続く階段」登りに挑戦したが失敗に終わった。
14日付のグローバル・タイムズによると、中国の自動車メーカー奇瑞汽車は12日、新型SUV「風雲X3L」で湖南省・張家界の天門山で名所となっている「天へ続く階段」への登坂に挑んだ。

「天へ続く階段」は頂上まで続く999段の階段で、段の幅は約30センチと非常に狭い。区間によっては傾斜が60度を超えるほどの急勾配として知られている。
しかし、奇瑞汽車の挑戦は途中で失敗に終わった。
公開された映像には、車両が階段の中腹まで辛うじて上がったが、突然滑り落ちるように右側の手すりに衝突する様子が映っている。この衝撃で手すりの一部が破損し、車両はその後、再び階段を上ろうとする動きをみせたが、すぐに停止した。現場にいた目撃者によれば、車は約2時間にわたり階段上に留まっていたという。
幸い負傷者は出なかったが、手すりの破損により出入りが2日間制限され、観光客に大きな影響が出た。

奇瑞汽車は事故原因について「試験用の安全ロープを固定していた金具が予期せず外れ、安全ロープが車両右側のタイヤに絡まり、駆動力の伝達に支障が出て滑り落ちた」と説明した。
さらに「有名観光地を試験場所に選んだ点や、潜在的な危険性の評価が不十分だった。細かな管理にも至らない部分があった」とし、手すりの復旧と関連する補償を負う姿勢を示した。
今回の失敗を受け、7年前に同じ挑戦で成功したランドローバーの映像も改めて注目を集めている。2018年にはランドローバーが「新型レンジローバースポーツ」を使って挑戦し、ジャガーTCSレーシングのドライバーである董荷斌が運転して21分47秒で頂上に到達し、話題となった。現在、この映像の再生回数は673万回を超えている。














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