日本のIT企業に就職したインド人男性、手取り月収約17万円に母国で驚き広がる

日本のIT企業に就職したインド人男性が、自身の初任給をSNSで公開し、インド国内で話題となっている。月給水準が、日本での生活には厳しいのではないかとの見方が広がっている。
現地メディアのヒンドゥスタン・タイムズやインディア・トゥデイなどによると、「クマール」と名乗る男性は、自身のインスタグラムに職場の様子を映した動画を投稿し、日本での給与条件を明らかにした。
クマールは東京都内のIT企業にソフトウェアエンジニアとして入社し、月給23万5,000円で契約したという。ただし、これは控除前の金額であり、所得税や社会保険料などが差し引かれる。また、本人は日本語の初級資格を取得していないため、語学手当の未取得扱いとして毎月2万円が減額されていると説明している。
その結果、実際の手取り額は月17万5,000円程度にとどまるという。
動画には、クマールが都内のオフィスビルに入り、日本人と外国人社員が混在するオフィスで働く様子が映っている。個別のデスクではなく、広い共有テーブルでノートパソコンを使って業務を行うスタイルで、スタートアップ企業などに見られるレイアウトがうかがえる。
この投稿はインドのSNS上で急速に拡散し、「この給与ででの生活は可能なのか」と疑問の声が相次いでいる。
インドの放送局NDTVは、都内で生活する場合、ライフスタイルによっては月15万〜35万円程度の支出が必要になると報じた上で、インド国内のIT企業では新卒エンジニアでも比較的高い年収を得られるケースがあると紹介した。
投稿にはインド国内から、「生活費の高さを考えると日本よりインドの方が良い」、「インドで働いている自分の方が収入は上だ」、「家賃や食費の補助は出ているのか」、「数年働けば昇給するのではないか」などのコメントが寄せられている。
日本国内では、IT人材の獲得を目的に外国人エンジニアの採用が進んでいるが、今回の投稿は、給与水準や生活コストの現実について改めて議論を呼びそうだ。














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