「運航中に悪臭・煙」…ユナイテッド航空、離陸1時間で緊急引き返し
アメリカ・サンフランシスコ発香港行きのユナイテッド航空UA869便は、離陸後に機内で強い悪臭と煙が発生したため、出発地に引き返した。
航空業界によると、現地時間19日午後に離陸した同便では、出発から約1時間後、機内全体に「焦げ臭」が広がり、乗客が窓の外に煙を確認したとの報告が相次いだ。乗客は336人だった。
これを受け、機長は即座に引き返しを決定。サンフランシスコ国際空港に戻り、滑走路で待機していた消防・救急チームの指示を受けてゲートに移動した。
ユナイテッド航空は現地メディアに対し、「機内全体で焦げ臭が確認されたため、安全確保のために引き返した」と説明。乗客は同日夜、代替便で香港に向かった。
なお、当該便は離陸前から約90分遅延しており、実際の飛行時間は約1時間だった。
当時機内にいたある乗客は「窓の外に煙が立ち上るのを見て、機長が煙の匂いのために引き返すとアナウンスした」と述べ、当時の緊迫した状況を伝えた。
一方、今回の事件は、アメリカ国内の航空運航が正常化し始めたタイミングで発生したこともあり特に注目されている。アメリカ史上最長期間の連邦政府閉鎖が終了した後、航空管制要員不足を理由に40の主要空港で実施されていた米連邦航空局(FAA)の緊急運航制限は、16日に解除されていた。














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