
今年ロサンゼルス・ドジャースのワールドシリーズ2連覇を導く歴史的な好投を見せた山本由伸(27・ロサンゼルス・ドジャース)は、今やメジャーリーグでも大きな話題を呼ぶ選手となった。彼の一挙一動がメディアのスポットライトを浴びている。
もちろん昨年も有名だった。しかし有名さの質が少し異なっていた。昨年までは、メジャーリーグ投手歴代最大規模契約(12年総額3億2,500万ドル(約504億円))など契約と成績が話題を呼んでいた。メジャーリーグで一試合も投げていない山本にこの巨額を投資する価値があるのかという論争が主な話題だった。
しかし今年は全国的な知名度もさらに広がり、ワールドシリーズでの「3勝好投」で大きなスポットライトを浴びた。SNSのフォロワー数も急増し、ロサンゼルス市内のNIKE店には山本の大型バナーが掲げられ話題を呼んだ。
また山本が持ち歩いているバッグが何か、山本がはめている指輪が何か、どんな服を着ているのかなどが話題を呼び、「セレブ」としての地位を確立しつつある。実際ドジャースの優勝パレードやその他の日常生活でのファッションが大きな注目を集めた。相対的にそうしたことにあまり関心がないような大谷翔平とは微妙に対照的でもある。大谷の出勤・退勤時の服装はほぼ運動着だ。

山本はファッションセンスも良く、名品にもかなり関心を持っているというのが、ドジャース入団以来ずっと取材しているSportsNetLAの美人リポーター、キルステン・ワトソンの話だ。元アスリートのワトソンはシーズン中ずっとドジャースを追いかけ、選手たちと親しい関係を築いている。ワトソンは山本のファッションセンスについて一つの逸話を紹介したことがある。
山本は代表的な名品ブランドであるCHANELのバッグを好んで持ち歩いている。ワトソンはある日、自分のCHANELバッグと山本のバッグが同じであることに気づき驚いた。CHANELにはいくつかのラインがあるが、山本の趣味とワトソンの趣味が似ていたのだ。ワトソンはシーズン後、シカゴ・スポーツ・ネットワークに他の女性リポーターたちと出演した際に「カップルアイテムだ」と冗談を言ったエピソードを語った。
当時ワトソンは放送出演の場で「彼のコレクションは本当に驚くべきものだ。どうやって手に入れるのかと思った」と言い、「開幕シリーズの際に東京に行った時に『ショッピングに行く?』と言ったが、私も彼も忙しくて『次に一緒に行こう』と約束した。彼のバッグを集めた部屋がどんな風になっているのか、ぜひ見てみたい」と親しみを表した。

もちろん山本が稼いでいるお金に比べれば端金に過ぎない。山本はドジャースと2035年まで12年総額3億2,500万ドルの契約を結んでいる。途中でオプトアウト条項があるが、支払い猶予条件はない。
そんな山本は2026年から本格的に年俸が高くなり始める。山本は2024年は約917万ドル(約14億円)、2025年は約1,417万ドル(約22億円)を受け取った。しかし2026年には1,617万ドル(約25億円)に年俸が大きく上昇し、2027年からは毎年3,000万ドル(約46億円)以上を受け取る。ピークを迎える年は2030年で3,317万ドル(約51億円)だ。バッグがいくつかあっても残高には影響しない。














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