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“むっとした臭い”のする温水浴槽に入った後に死亡…70代女性の家族旅行中に何が起きたのか

竹内智子 アクセス  

引用:iclickart*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:iclickart*この画像は記事の内容と一切関係ありません

英国の70代女性が温水浴槽を利用した後に死亡する事件が発生。遺族は、温水浴槽の衛生管理不足が原因だと施設側の責任を主張した。

「ザ・サン」などが今月5日(現地時間)に報道した内容によると、英国在住のポレット・クルックスさん(70)は2020年2月、娘らを含む家族10人とワイト島のタフネル・ファーム休暇用宿泊施設を訪れ、温水浴槽を利用した後に死亡した。

旅行から帰宅したクルックスさんは、めまいや嘔吐など全身症状を訴え病院に搬送された。レジオネラ症と診断されたクルックスさんは、容態が悪化し、3月に脳卒中と心筋梗塞を発症して亡くなった。

クルックスさんの遺族はその後、温水浴槽の衛生管理不足で感染が起きたとして施設側に責任があると主張した。

クルックスさん一家は、到着日から施設内の温水浴槽を何度も利用。娘らは「浴槽からカビ臭いような匂いがし、水の色が徐々に濁り、3日目には水が緑色になった」と主張した。

だが管理者は「問題があれば報告したはずだ」と述べ、毎日点検していたと主張。これに対し遺族は「滞在中、一度も点検が行われなかった」と反論した。

その後の現場調査で、当該浴槽から明確な陽性反応は確認されなかったが、同敷地内の他の浴槽で水質不良の指標が発見された。

しかし、地方自治体は起訴不可能との結論を出した。検視官は陪審員に「感染が現場で起きたのか、そしてそれが死亡にどう影響したのかが核心だ」と述べた。

レジオネラ症は、大型建物の冷却塔水や給水設備、浴槽水など汚染された水中に存在するレジオネラ菌が、飛沫(エアロゾル)形態で人の呼吸器を通じて感染する病気だ。

健康な人ではインフルエンザのような症状で発症し、特別な治療なしで2〜5日後に回復するが、免疫低下者などのハイリスク群ではレジオネラ肺炎を引き起こす可能性がある。治療を受けなければ致死率は15〜20%に達する。

特に、温泉と温水浴槽は構造的にハイリスク群に分類され、厳重な管理が必要だ。世界保健機関(WHO)をはじめとする各国の保健当局は、定期的な消毒や高温維持、水の滞留防止などがレジオネラ症予防の鍵になると強調している。

竹内智子
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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