
子ども1人が高校卒業までに要する費用は約2,117万2,000円とする調査結果が公表された。学年別では高校1年生が最も負担が大きく、2歳時が最も少なかった。
17日、読売新聞によれば、厚生労働省所管の国立成育医療研究センターは2024年11月、第1子が0〜18歳の女性4,166人を対象に、衣類、食事、医療など子育て関連費用の年間支出を調査した。貯蓄と保険を除いた子ども1人当たりの育児費は、18年間で総額2,172万7,154円と算出された。
年齢別の年間費用は、未就学児(0〜6歳)が約89万〜110万円、小学生が114万〜131万円、中学生が156万〜191万円、高校生が181万〜231万円だった。このうち、高校1年生は年間231万円で最も高く、2歳は89万円で最も低かった。中学3年生までの15年間に要した費用は1,632万3,898円で、2009年調査時から19万円増加した。
生活費は増加した一方、医療費と保育費は減少した。政府や地方自治体による保育費軽減策や医療費支援が影響したとされた。
調査を担当した政策科学研究部の竹原健二部長は「費用の発生時期と規模を明確にすることで、若年層が抱く子育ての経済的不安の軽減に資すると考える」と述べた。













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