
17日、香港「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」(SCMP)の報道によると、中国を代表する画家の一人、ファン・ツォン氏(87)が、50歳年下の妻シュー・モン氏(37)との間に男児が誕生したと明らかにした。これに合わせ、既存の子どもたちとの関係を断つと「公式に宣言」し、波紋を広げている。
報道によれば、ファン氏は最近、自身のSNSで「最近、一人息子を授かり、新居に引っ越した。妻と息子、そして私は非常に幸せな家庭を築いている」と投稿した。さらに「年齢を踏まえ、今後は家庭内外の家事や家族に関する事柄を、愛する妻シュー・モン氏に全面的に任せる」とした。
一方でファン氏は、既存の子どもたちとの関係を完全に断つとも表明した。「一部の人物が、他の子どもたちの名前を利用してデマを流し、対立をあおり、さらには家庭を脅かしている」と主張した上で、「本日をもって、娘ファン・シャオフイ氏、継子ファン・ジョンダ氏、およびその家族との関係を正式に断つ。今後はいかなる交流も行わない」と述べた。
さらにファン氏は、彼らに与えていた「信託および権限」を撤回するとし、今後は自身の名前を使った活動を認めない考えも示した。違反があった場合には法的責任を問うと強調した。

ファン氏と既存の子どもたちの不和は、以前から取り沙汰されてきた。報道によると、今年8月には娘シャオフイ氏がSNSで、父親がシュー・モン氏に「支配・虐待されている」と主張し、ファン氏が所有する美術作品の多く(約440億円相当)が密かに処分されたとも訴えていた。ただしファン氏は、娘の主張を「根拠がない」として全面的に否定している。
ファン氏は、2008〜2024年の作品販売額が累計40億元(約900億円)を超えるとされる、中国国内でも高額で取引される作家の一人だ。作品のうち少なくとも10点が競売で1,000万元(約2億円)以上で落札され、書の作品は0.11平方メートル当たり約20万元(約400万円)で取引されるケースもあるという。
今回のシュー・モン氏との結婚は4度目とされる。ファン氏には実娘1人(シャオフイ氏)と継子2人がいる。シュー・モン氏は、以前は中国の交通放送の司会者として活動していたが、その後ファン氏の秘書として働く中で関係を深めたと報じられている。













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