
中国、偏頭痛を治そうとしてソウギョの胆嚢を生で飲み込んだ50代の女性が、急性肝不全を発症し、集中治療室に入院する事態となったことが伝えられた。医師は、この魚の胆嚢はヒ素よりも毒性が強いとして、民間療法を安易に信じないよう注意を呼び掛けている。
16日、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、中国・江蘇省(コウソ省)に住む劉さん(50)は、長年悩まされてきた偏頭痛を改善しようと、先月14日に市場で購入した約2.5㎏のソウギョの胆嚢を自ら取り出し、生のまま飲み込んだという。
ソウギョは体長1mを超える大型の淡水魚で、現地ではソウギョの胆嚢が「体内の熱を下げ、毒素を排出し、頭痛を和らげる効果がある」とする民間療法が広く信じられている。
しかし、摂取からわずか2時間後、劉さんは嘔吐や下痢、腹痛といった症状を訴え始め、家族によって急いで病院に搬送された。その後、江蘇大学附属病院の集中治療室に入院することとなったという。
医師らは、ソウギョの胆嚢に含まれる胆汁酸由来の毒素による「魚の胆嚢中毒」と「急性肝不全」と診断し、劉さんに血漿治療を行った。集中治療の結果、劉さんは5日後に退院できたと伝えられている。
病院は今月7日、この事例を公表した。
担当医のフー・ジェンクイ医師は「この魚の胆嚢はヒ素よりも毒性が強く、わずか数グラムでも中毒を引き起こす可能性がある」と指摘した。
特に魚体が大きいほど毒素の量も増え、5㎏を超える魚の胆嚢は命に関わるほど危険だと説明した。
フー医師はまた「胆嚢に含まれる毒素が肝臓や腎臓を直接損傷し、急性肝不全や腎不全を引き起こす可能性がある」とし「重症化するとショックや脳出血を招き、最悪の場合は死亡に至ることもある」と述べた。
さらに、この毒素は熱に非常に強く、加熱調理したり酒に漬けたりしても毒性は失われないという。一部では「そうすれば栄養価が高まる」と信じられているが、それは誤りだと強調した。
フー医師は最後に、命を脅かしかねない迷信的な民間療法を決して信じないよう呼びかけた。













コメント0