千葉県南房総市の富浦新港で深海に生息する「ユウレイイカ」が生きた状態で発見され、学界の関心を集めている。

24日、日本スポーツニッポンによると、市内の幼稚園に通う竹場咲哉君(4)は、父親の拓也さん(32)と一緒に釣りをしている際、港に停泊している漁船の近くの海面に浮かんでいる見慣れないイカを発見し、タモでこれを引き上げたという。
拓也さんは、普段釣れるアオリイカやコウイカとは全く異なる姿に疑問を抱き、現場でスマートフォンで検索した。写真を照らし合わせた結果、深海種であるユウレイイカに似ていると判断した。
その後、自宅に移し、海水を入れた発泡スチロールの箱に保管し、酸素供給装置(エアレーション)を設置して生存を助けた。
千葉県立中央博物館分館海の博物館(勝浦市)にこれを報告し、柳研介主任研究員は、伝えられた写真を通じてその個体がユウレイイカであることを確認した。


ユウレイイカは本州中部以南の水深数百メートルの深海に分布する種で、房総半島沿岸にも生息しているとされる。ただし、一般人が直接目撃する事例は極めて稀で、博物館に関連の情報が寄せられるのも10年に一度程度だと研究者は説明する。
この種は丸い耳の形をしたひれと、臓器が透けるほど透明な胴体、赤みを帯びた足の先が特徴だ。目の周りや足、臓器には発光器官があり、外敵を混乱させる「カウンターシェーディング」機能を持つ。
柳研究員は何らかの原因で深海から浅い水域まで上がってきたと考えられると推測した。
その個体は発見当日、博物館に引き渡され、標本制作のための処置が始まった。博物館側は研究及び教育資料として保管する方針だ。
拓也さんは「貴重な生物であることは分かっているが、状態が良くないのでどうすればいいのか悩んだ」と話し、「博物館で活用されるというので安心している」と語った。














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