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2032年衝突危機!?小惑星「2024 YR4」、地球直撃の可能性が2.3%に

平野大地 アクセス  

2032年に地球と衝突する可能性が2%台に達した小惑星「2024 YR4」の予想衝突地域が公開された。

昨年12月、NASAと欧州宇宙機関(ESA)が発見したこの小惑星は直径40~100mで、2032年12月22日に地球と衝突する確率が2.3%に達している。当初NASAが予測していた1.3%を上回る数値だ。

カタリナ・スカイサーベイのデイビット・ランキン博士はSNSで「直径約55mの小惑星が地球と衝突する確率は48分の1」とし、「我々のチームは小惑星の軌道を分析し、潜在的な衝突位置を絞り込んだ」と明かした。

研究チームによるとこの小惑星が地球に衝突する場合、南米北部から太平洋を経て、サブサハラアフリカや南アジアに至る経路のどこかに直接衝突する可能性が高いという。

ランキン博士が指摘した地域にはインドのチェンナイ、中国の海南島など人口密度の高い地域が含まれている。特に危険性が高いと予想される国はインド、バングラデシュ、パキスタン、エチオピア、スーダン、ナイジェリア、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルなどだ。

また、ランキン博士はスペースドットコムに対し、「衝突地点によって衝撃の強さが決まる」とし、「現時点では情報が非常に不足しているため、具体的に危険な経路のどこに小惑星が衝突する可能性が最も高いかを特定するのは難しい」と述べた。

さらに「小惑星の衝突位置に加え、その大きさや破片の量も被害規模を左右する重要な要素だ」としつつ、「現在の軌道情報では大きさや構成を推測するのは難しい。この小惑星はレーダー観測が可能な軌道の外にあるためだ」と付け加えた。

NASAは「現在の計算では2032年12月22日に地球と衝突する可能性があるが、断言するには非常に不確かな情報であり、小惑星が地球に衝突する軌道に移動する確率は低い」と述べている。しかし、一部では依然として不安が払拭されていない。

「2024 YR4」が地球に衝突した場合、ロシアの「ツングースカ大爆発」程度の影響が予想される。1908年、ロシアのシベリアにあるツングースカでは直径40mの小惑星が大気圏で爆発し、広大な森林を破壊した。当時の爆発エネルギーは広島原爆の500倍以上と推定されている。

今後、正確な軌道などの情報が明らかになれば、衝突の可能性は再び低下するとの見方もあるが、各国の宇宙機関は警戒を緩めていない。万が一に備え、国際小惑星警報ネットワーク(IAWN)や宇宙ミッション計画諮問グループ(SMPAG)などの国際的な小惑星対応組織が緊急協議に入った。

NASAが主導するIAWNは小惑星の詳細情報を追跡し、必要に応じて衝突の影響を評価する戦略を策定する方針だ。

SMPAGは小惑星が脅威であり続ける場合、潜在的な影響を軽減する方法に関する勧告を提供する予定だ。

潜在的な影響と被害を軽減する方法には小惑星の進路変更や、被害の可能性がある地域の住民避難などが含まれる。

小惑星の衝突確率が1%を超える状態が続けば、SMPAGは国連に勧告案を提出し、対応策を検討する可能性がある。

現在、「2024 YR4」のトリノスケール(Torino Impact Hazard Scale)は10段階中3に分類されている。

ESAは「この小惑星が完全に消滅するまで、2032年の地球衝突の可能性を完全に排除することはできない」と述べている。

平野大地
editor@kangnamtimes.com

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