メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「ニホンザルがシカと交尾?」屋久島で進化する不思議な相互作用に学者と科学メディアが大注目

荒巻俊 アクセス  

引用:霊長類研究(Primate Research)
引用:霊長類研究(Primate Research)

2015年、日本の鹿児島県屋久島国立公園で、オスのニホンザルがメスのシカの背中に乗り、交尾を行う様子がカメラに捉えられた。

当初は「偶然に撮影された一度きりの出来事」と考えられていたが、この行動は2020年、2021年、2023年にも続けて目撃され、関連研究が進められている。

最近、科学メディア「ナショナルジオグラフィック」はニホンザルとシカの独特な相互作用を研究しているフランス・ストラスブール大学の霊長類学者セドリック・スエール教授と京都大学の研究チームによる研究を紹介した。

この研究は昨年12月24日、学術誌「Cultural Science」に掲載された。

研究チームはニホンザルとシカの相互作用についていくつかの仮説を提示した。まず、2015年にシカと交尾するような行動を始めたサルが関与している可能性があると推測した。

もし同じ個体であれば、群れ内の他のサルもその行動を学習し、「社会的伝播」が起きた可能性があるという。

スエール教授は「当初、このサルは(群れ内で繁殖の機会を得られなかったため)性的欲求不満からこの行動をしたと考えられる」とし、「しかし、時間が経つにつれ、このオスの群れ内での地位が向上し、メスのサルも同じ行動を取るようになった。彼の行動がさまざまに広がった可能性がある」と分析した。

ただし、研究チームはこれらのサルがすべて同じ個体であるとは断言できないと判断している。

また、研究チームは性的な接触が起こる以前からニホンザルとシカが同じ生息地と餌を共有し、一種の「共生関係」を築いている点にも注目した。

シカはサルの後を追い、サルが木から落とした食べ物を食べることがあるほか、サルの排泄物を食べることもある。一方、サルはシカの体に付着した栄養価の高いダニや寄生虫を食べ、タンパク質を補っている。

アメリカ・アリゾナ大学の進化・生態学者ジュディ・ブロンスタイン教授は「シカはサルが寄生虫を取り除いてくれるため、社会的に寛容になった可能性がある」とし、「一度サルが背中に乗る行動を許容するようになると、他の行動も受け入れ始めたのかもしれない」と「ナショナルジオグラフィック」に語った。

スエール教授は「現在のところ、他の地域ではシカとサルがこのような相互作用を示す事例は観察されていない」とし、「サルは非常に知的で、霊長類は互いの行動を見て学ぶため、この行動が社会的な『文化』として定着したのかどうかは、さらなる研究が必要だ」と述べた。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • ディズニー、ついに“スマホ禁止時代”へ…AI眼鏡で来場体験が根底から変わる
  • 「TSMC2nm流出の衝撃」東京エレクトロン台湾法人が国家安全法違反で起訴
  • 「えっ、まだ残ってる?」米手術室で医師の一言が録音…トランス女性が怒りの提訴
  • 「コンドーム税13%」中国政府が暴走、若者HIV急増の中で“禁断策”に批判殺到
  • 20代の韓国男が対馬で60代女性の“スカート内盗撮”…逮捕後は「覚えていない」
  • 【暴走】大型トラックが中央線越えて車に衝突→止まらずフェンス破壊し塀に激突…運転手(54)意識不明

こんな記事も読まれています

  • 「雪がなくても危険」普段使っていたタイヤが冬に性能が二倍落ちる理由
  • 【スパイショット】2026年デビューへ、EV化してもフェラーリの軸は揺れない
  • Sクラスが“自ら動くセダン”へ進化、ロボタクシー技術がついに高級車へ
  • レクサスが“V8最後通告”、次世代クーペ統合でスポーツ体系が激変
  • 「中国の反発は大したことない」麻生太郎氏、高市首相の“台湾有事発言”を擁護し日本の‟強硬姿勢”鮮明に
  • 「トランプ、習近平を裏切る」台湾関係強化法に署名し、米中関係に深い亀裂…事実上“日本側”へ
  • 【月曜日の大虐殺】トランプ氏、移民裁判官8人を“一斉解雇”!“見せしめクビ”に司法現場からは悲鳴
  • Apple、AI反撃へ‟本気モード”!7年トップ退任&Google出身エース招へいで戦略空白に終止符

こんな記事も読まれています

  • 「雪がなくても危険」普段使っていたタイヤが冬に性能が二倍落ちる理由
  • 【スパイショット】2026年デビューへ、EV化してもフェラーリの軸は揺れない
  • Sクラスが“自ら動くセダン”へ進化、ロボタクシー技術がついに高級車へ
  • レクサスが“V8最後通告”、次世代クーペ統合でスポーツ体系が激変
  • 「中国の反発は大したことない」麻生太郎氏、高市首相の“台湾有事発言”を擁護し日本の‟強硬姿勢”鮮明に
  • 「トランプ、習近平を裏切る」台湾関係強化法に署名し、米中関係に深い亀裂…事実上“日本側”へ
  • 【月曜日の大虐殺】トランプ氏、移民裁判官8人を“一斉解雇”!“見せしめクビ”に司法現場からは悲鳴
  • Apple、AI反撃へ‟本気モード”!7年トップ退任&Google出身エース招へいで戦略空白に終止符

おすすめニュース

  • 1
    「国連で日本を脅迫か?」中国、“台湾発言”巡り高市首相へ“発言撤回”要求を強化!

    ニュース 

  • 2
    「イスラエル、妨げるな」トランプが異例の警告…最近の衝突でシリアを“積極支持”する理由とは?

    ニュース 

  • 3
    「大統領の暴走を止めろ!」トランプの”勝手な戦争”に米議会が反旗、戦争権限決議が発動

    ニュース 

  • 4
    「黙って日本に投資しろ!」高市首相、“過激発言”で投資呼びかけ 海外会場では拍手喝采

    ニュース 

  • 5
    「無理な要求だらけじゃないか!」プーチン、平行線のままの“停戦協議”に激怒

    ニュース 

話題

  • 1
    「世界防衛市場でも低価格攻勢か」...中国民間企業、マッハ7の“極超音速ミサイル”量産へ!

    ニュース 

  • 2
    「車を買うのが怖い!」トランプ関税・インフレ・雇用悪化で、米国に“新車恐怖症”が拡大

    ニュース 

  • 3
    「中国経済に深刻な暗雲」内需も輸出も急失速、建設不況で不動産販売データが“異例の突然中止”

    ニュース 

  • 4
    「日本は完全な失敗を味わう」...中国“因縁の渤海湾”で連続射撃訓練!台湾発言に逆上、挑発行動がエスカート

    ニュース 

  • 5
    「殺人者や寄生虫、福祉依存者を阻止せよ!」トランプ氏、“入国禁止対象国”を最大32か国に拡大

    ニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]