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高額整形の代償は「腹に穴」…美容手術の落とし穴、38歳女性の苦痛と後悔!

竹内智子 アクセス  

引用:SNS
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米国ニュージャージー州在住の38歳女性エリカ・ジャコネ氏は2024年2月、腹部形成術、乳房リフト、脂肪吸引を含む「マミーメイクオーバー」手術を受けた。約2万5,000ドル(約354万2,617円)を投じ長期間準備した手術だったが、結果は彼女の予想を大きく裏切るものとなった。

英紙ザ・サンは、エリカ氏が過去に最大90kgまで体重が増加したが、22歳時に約34kgの減量に成功したと報道した。急激な減量後、腹部に残ったたるみと肉割れが彼女に持続的な劣等感を与えていた。「ダイエットには成功したものの、下着の下に隠れた肌のせいで依然として自分を恥じる日々を送っていた」と彼女は語った。

長い熟考の末に手術を決意したエリカ氏は、計5つのクリニックを比較検討し、最も評判の良い高額な専門医を選択した。しかし、手術直後から異常な兆候が現れ始めた。切開部位周辺の皮膚が暗い色に変色し、数日後には硬く黒いかさぶたに変化した。病院で診察を受けた結果、組織壊死(ネクローシス)と診断された。かさぶたを除去した部分には直径約5cmの深い穴が残り、感染や敗血症のリスクも懸念された。

その後3か月間、エリカ氏は毎日2回、強力な消毒剤を浸したガーゼで傷口を消毒する化学的デブリードマンを繰り返した。「毎日傷口にガーゼを詰めて消毒する作業は激痛を伴った。次第に人との接触も避けるようになり、外出も億劫になった。私の人生は完全に停止してしまった」と彼女は振り返る。この過程で化学熱傷を負い、永続的な神経損傷も残った。

エリカ氏は自身がハイリスク群でもなく健康上の問題もなかったため、このような副作用は全く予想していなかった。「壊死症状は主に糖尿病、血液循環障害、高度肥満の患者に見られると聞いていた。私はどの条件にも該当しなかった」と彼女は述べた。

彼女は腹部形成術と脂肪吸引を同時に受けたことが原因である可能性に言及し、手術前に十分な説明を受けなかったと主張している。現在は瘢痕修正手術を準備中で、自身と同様の被害者が出ないよう、この経験を共有している。

エリカ氏は警鐘を鳴らす。「最近は美容整形が非常に一般的で簡単なものと捉えられている。芸能人が週末に手軽に受けて戻ってくる姿を見て『安全な施術』と誤解してしまう。しかし、切開を伴う手術には常にリスクが伴う。麻酔、出血、回復過程のいずれも決して軽視できないことを忘れてはいけない」と助言。さらに「外見を変えることも大切だが、手術のリスクや後遺症まで十分に考慮して決断してほしい。自分の体を愛する方法は必ずしも手術だけではない。その選択が本当に自分の人生を守ることになるのか、必ず再考してほしい」と訴えた。

「マミーメイクオーバー」手術が急速に普及…組織壊死などの副作用も続出

近年、エリカ氏のように出産後の体型変化や急激な減量後の皮膚のたるみ、弾力低下に悩む女性たちの間で「マミーメイクオーバー」手術が急速に普及している。腹部形成術、乳房リフト、脂肪吸引などを同時に行い、妊娠前の体型を短期間で取り戻せる点で特に人気を集めている。米国形成外科学会総会(ASAPS)は、この手術が近年30〜40代女性の間で需要が急増していると報告している。

しかし、複数の手術を同時に行う複合手術の特性上、マミーメイクオーバーは単なる美容処置とは見なせず、相当な医療リスクを伴うため、専門家は注意を呼びかけている。

マミーメイクオーバーは通常、腹部形成術、たるんだ乳房のリフト、脂肪吸引などを同時に行う。このような複合手術は手術時間の延長、麻酔時間の増加、出血リスク、回復の遅延などにより全身への負担が大きく、術後の回復過程で合併症の発生率が高まる。

ASAPSによると、マミーメイクオーバーは個別の手術よりも感染率と組織壊死のリスクが高いと報告されている。ある研究では、腹部形成術と脂肪吸引を同時に行った患者群で、皮膚壊死の発生率が最大10%に達したケースもある。組織壊死は血液供給が遮断されて皮膚や皮下組織が死滅する状態で、手術部位に暗い変色、かさぶた、穴、膿の分泌などとして現れる可能性がある。マミーメイクオーバーの代表的な構成要素である腹部形成術や脂肪吸引は皮膚の血流を損なう可能性が高い手術であり、壊死のリスクが特に高い。壊死が発生すると単純な創傷治療では回復が困難で、壊死組織の除去後に二次的な瘢痕形成術、皮膚移植、長期的な消毒とドレッシング治療が必要となる。重症の場合、敗血症に至る可能性があるため、迅速かつ適切な治療が求められる。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

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