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全身あざで死亡した小5男児…元野球選手の父親による「行き過ぎた体罰」の末路

織田昌大 アクセス  

韓国の検察は11歳の息子を野球バットで殴り死亡させた父親A氏に対し、懲役10年を求刑した。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

仁川(インチョン)地方裁判所の刑事12部(チェ・ヨンガク裁判長)の審理で今月22日に開かれた結審公判で、検察は児童虐待致死の容疑で起訴されたA被告に懲役刑を求めた。

検察によると、A被告は息子であるB君をアルミ製バットで頭部を除く全身を無差別に殴打し、そんなB君は手でバットを防ぎ、クローゼットに逃げ込むなど、極度の苦痛を味わったという。

検察は「被告は『尻だけを叩いた』と主張したが、B君の全身にあざが確認された」とし、「身長180cm、体重100kgの被告が凶器を使用しており、捜査過程でも「理性的な状態で体罰を行った」と責任逃れの態度を示した」と指摘した。

そして、「罪質は重いが、遺族が処罰を望んでいない」点も併せて明らかにした。

A被告側の弁護人は「高校時代野球選手だった被告は危険部位を避けて殴打した」とし、「子供を失った悲しみと親としての責任感から犯行に及び、同じ過ちを繰り返さないよう反省している」と述べた。さらに「二人の娘を育てる責任がある」として、法的範囲内での情状酌量を求めた。

A被告は最終陳述で「方法が間違っていたと思う。息子を失った悲しみは大きい」と述べた。続けて「二人の娘など、残りの家族がいるため、今後の人生はより責任持って生きていく」と寛大な処分を訴えた。

この日、証人として出廷したB君の実母C氏は「外出から戻った時、子供が長袖、長ズボンを着ていたため、あざに気付かなかった」と証言した。

検察の「処罰を望むか」との質問に「望まない」と答えたC氏は、「娘たちがパパを探している」と涙を流した。

C氏も事件当時「児童虐待致死幇助」容疑で捜査を受けたが、警察は「容疑なし」と判断し検察に送致した。事件当日、C氏は二人の娘を連れて弟の家に滞在していたことが判明した。

A被告は今年1月16日、仁川市・延寿(ヨンス)区の自宅で小学校5年生の息子B君を野球バットで複数回殴り、死亡させた容疑を受けている。

犯行翌日の未明、A被告は「息子が呼吸していない」と110番通報した。B君は全身にあざを負った状態で病院に搬送されたが、結局死亡した。

韓国・国立科学捜査研究所はB君の遺体を解剖した後、「外傷と死亡に因果関係がある」との見解を警察に口頭で伝えた。

A被告は宿題をしなかったことを理由に息子を暴行したとされる。A被告に対する判決公判は5月15日の午後、仁川地裁で行われる予定だ。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

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